GOURMET

2019.09.10

『赤坂 渡なべ』で季節感あふれる和食に和む

素材や器も一流の名店で修業した気鋭の料理人が独立し、新店を開業。旬の選り抜きの食材や盛りつけを通し、季節を味わう喜びに浸りたい。

【画像】赤坂 渡なべ

赤坂の住宅街の路地に佇む隠れ家

東京を代表する割烹「津やま」と料亭「金田中」で修業した渡邊雄二郎氏が、赤坂の住宅街の路地に店を構えたのは昨年の6月。

【画像】赤坂 渡なべ

店主の渡邊雄二郎氏。名店「津やま」「金田中」などで修業し、昨年「赤坂 渡なべ」開業。鯛茶漬けやのどぐろ粥の米は、故郷の新潟県関川村で渡邊氏の姉が栽培している。

以来、少しずつ進化を重ねてきた会席コースは現在月替りの3種類があり、ゲストの健康を気遣って食前に出される「自家製酵素ジュース」や、目を見張る豪華な先付は、どちらのコースにも共通するスタイルだ。

渡邊氏が1品目から「柿釡」のようなインパクトのある料理を出すのは、「一気に世界観に入っていただきたい」ため。

【画像】赤坂 渡なべ

石川県産のどぐろの炭火焼をのせた「のどぐろ粥」は、¥13,000~の夕食の定番のおしのぎ。

【画像】赤坂 渡なべ

こ10月の ¥13,000~の夕食の先付「柿釡渡り蟹むしり 忍び江戸生姜酢 琥珀ジュレ」。柿釡の中は、かにの身としょうがの甘酢漬けを和えたもの。上は土佐酢ベースの「琥珀ジュレ」。

【画像】赤坂 渡なべ

10月の¥18,000の夕食の強しい肴ざかな「うずら 有馬焼き」。ジューシーなうずらの身にはうずらのミンチ肉が射込まれている。付け合わせは粟麩とほうれんそうのお浸し。

続いて出てくるおしのぎは、渡邊氏の故郷・新潟が面する日本海ののどぐろの炭火焼をのせた「のどぐろ粥」。さり気ない郷土愛と優しい味わいに、心も温まる名物になっている。秋の料理「うずら 有馬焼」は、修業先の「金田中」へのオマージュ。ミンチを射込んでしっとりと焼いたうずらは、ジューシーな旨味が絶妙だ。

【画像】赤坂 渡なべ

ゆったりしたテーブル席の奥にオープンキッチンとカウンター席を設けた店内。個室は6名まで。

赤坂 渡なべ
住所:東京都港区赤坂2-17-59 エスポワール2F
TEL:03-6426-5872  
営業時間:11:30~L.O.13:30、17:00~ 
休み:不定休 
座席数:カウンター5 席、テーブル7 席、個室1 室( 2 ~ 6 名) 
料金:昼¥6,000~、夜¥13,000~(税・サ込)

TEXT=小松めぐみ

PHOTOGRAPH=上田佳代子

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