HEALTH
2024.06.20
菊池雄星を指導するトレーナーが明かす、ダイエットが失敗する明らかな原因
新しいダイエットに取り組んで、ちょっとやせてはまたリバウンド……。このループから抜け出したい! それなら「ロジカルダイエット」に切り替えませんか? メジャーリーガー・菊池雄星投手らプロアスリートが信頼するパーソナルトレーナーの清水忍さんの『ロジカルダイエット 3か月で「勝手に痩せる体」になる』の一部を抜粋してご紹介します。
これまでのダイエットのどこがどう間違っていたのか?
みなさんの中にはこれまでさまざまなダイエット法にチャレンジして、挫折したり失敗したりしてきた方も少なくないと思います。
そんなみなさんにお聞きしますが、いったいなぜ、自分のダイエットがうまくいかなかったのか、その理由を知りたくはありませんか?
「失敗は成功の母」と言いますが、どこが悪かったかの原因を知り、反省をして工夫や改善を重ねていけば、成功への道筋が見えてくるというものです。
そこで、過去に流行ったり話題になったりした数々のダイエット法をロジカルな視点で検証してみることにしましょう。
これまで自分が「間違った努力」にいかに多くの時間を費やしてきたかを思い知らされる方も多いかもしれません。
ただ、きっとそれによって、「ロジカルに効率よくダイエットをすることの有意義さ」がよりいっそうクリアに浮かび上がってくるのではないでしょうか。
サプリメント系ダイエット──脂肪燃焼系、脂肪吸収阻害系など
「脂肪吸収をブロックする」「脂肪燃焼を高める成分入り」「エネルギー消費を高める〇〇成分配合」──。
スーパーやコンビニ、ドラッグストアに行くと、こういった能書きの書かれたお茶やサプリメントが数えきれないほど売られています。
販売元のメーカーのホームページなどで確認すると、たしかに脂肪吸収を抑えたり脂肪消費を促進したりする効果はあるのかもしれません。
しかし、そうしたお茶やサプリを飲んでいるからといってやせるわけではありません。
ありがちなのは「自分はこれを摂っているから安心だ」と考え、かえって食べてしまうパターン。
私の友人は大盛りごはんのお代わりをした後、「やせるためにこれを飲まなくちゃ」と言って食後にサプリを飲んでいて、こちらは目が点になりました。
いくらお茶やサプリを飲んでいても、カロリーを摂りすぎていては元も子もありませんよね。
このように、お茶やサプリを免罪符のようにして、「これを飲んでるから食べてもいい」という利用の仕方をしている人はけっこう多いものなのです。
思い当たる方は、「人間はカロリーの収支決算をマイナスにしない限りやせることはない」ということを、心に刻むようにすべきでしょう。
また、ダイエット効果にクエスチョンマークがつく商品もあるということを心得ておくべきです。
よく商品の売り文句に「ダイエット効果が科学的に証明されました!」と記載されているものがありますが、なかには、「プールの中からコップ1杯の水を汲み出したくらいの効果」が出たというだけで、その実験結果を大仰に取り上げて「科学的に証明されました!」という宣伝文句に結びつけているようなケースも少なくないのです。
別に私は、ダイエットにお茶やサプリメントを用いるのを否定はしません。ただ、そういった事情を踏まえたうえで、かしこく利用していく姿勢が必要なのではないでしょうか。
スポーツジム・フィットネスクラブでの週末ダイエット
「私、週に2回、フィットネスクラブに通って体を動かしてるんです。筋トレをやって、エアロビクスの教室にも参加して……でも、全然やせないんですよ」
近年、こういう訴えをする人がたいへん増えています。
みなさんの中にも「私も同じだ……がんばってジム通いをしているのに、何でやせないんだろう」と不思議に思っている方がいらっしゃるかもしれません。
やせない理由は、「期待するよりもカロリー消費量が少ないから」です。
週に1、2回ジムに通って汗をかく程度では、消費されるカロリーはたかが知れています。
ジムでエアロビクスを1時間やったとして、消費されるカロリーはせいぜい500kcalくらい。週2回なら1000kcalです。
でも、1週間は7日ですから7で割ったら1日あたり140kcalほどになってしまいますよね。缶ビールを1本飲んだら帳消しです。
もし、この方がデスクワークで、ジム通い以外に1週間ほとんど動いていないような生活を送っているとしたら、このカロリー消費量では全然足りません。
カロリー収支をマイナスにするには程遠い状況となってしまうのです。
おそらく、このままでは何年ジム通いを続けてもやせられないでしょう。
ジムに通って汗を流していると、いわゆる「やってる感」を得ることができますし、「ジムに通ってる私→エライ」というある種の自己陶酔感も得ることができます。
でも、そういう肯定感がものの見事に打ち砕かれてしまうくらいに、やせる効果は小さいのです。
もちろん週2回でも体を動かしていればそれなりに体力がつくので、まったく無駄なことだとは言いません。
ただ、ことダイエットが目的なのであれば、「週末のジム通い」や「週1~2回のジム通い」に過大な期待をかけるのは控えておいたほうがいいでしょう。
低周波運動器具・振動刺激運動器具
近年、低周波や振動で筋肉を刺激する運動器具が人気です。有名なスポーツ選手を起用したCMもありますね。
ああした刺激は、筋肉をつけるのにある程度は効果的です。
微弱な電流を流して筋肉に収縮指令を出して振動させているわけですが、筋組織はああいう振動刺激を受けると発達しやすいのです。
筋トレ習慣のない人、なかでも高齢者が寝たきりを予防したり、リハビリで筋肉をつけたりするのには大きな効果を発揮するのではないでしょうか。
とはいえ、CMに出てくるスポーツ選手のような見事な筋肉にするのは難しいでしょうし、若い人はやはり自分でちゃんと筋トレをするほうがより効果的だと思います。
これらの運動器具には、筋肉をつける効果はあっても、やせる効果はありません。
たとえ腹筋が縦割れしてシェイプされたとしても、腹部の脂肪は燃えていません。体脂肪が減っていなければ「やせた」とは言えないのです。
使用する際には、その点をあらかじめ承知しておいたほうがいいでしょう。こうした器具は筋肉を鍛えるものであり、体脂肪を落とすものではないのです。
便秘解消系ダイエット──宿便解消ダイエット、腸活ダイエット、センナなど
便秘が解消すればやせると思っている人は少なくありません。しかし、それも大きな誤解です。
まあ、体内にたまっていた便を体外に出せば、物理的にその分の体重は減ります。
ただ、それはカロリー消費や体脂肪燃焼とはまったく関係がないところの話であり、やせたとは言えません。
また、便秘が解消すると、体内にたまっていた毒素や老廃物がデトックスされて、むくみが取れるようになります。
体のむくみが取れると一時的にほっそりした感じになるので、エステの場合と同様に、それを「やせた」と勘違いしている人も数多く見受けられます。
そもそも、毒素や老廃物が多いと体がむくみます。体が毒素や老廃物を嫌って組織液などの水分量を増やして薄めようとするため、むくんでくるのですね。
このため、デトックスを行なって毒素や老廃物が体外に出ていくとむくみが取れ、一時的な水分減少によって体重が落ちることもあります。
この体重減少を「やせた」と勘違いしている人が多いのです。
しかし、便秘解消によっていったんは体重が落ちたとしても、便秘が復活したり水分を多く摂ったりしてむくんでくればまた元通り。
よって、便秘を解消させてもやせることにはつながらないのです。
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