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2016.06.23

郷ひろみ「今日の自分が一番若い」 ホテルの醍醐味は、スパ&ジム にある!

街にあるスパやジムとは、一線を画す魅力がホテルのスパ&ジムにはある。限られた人のためだけのクローズドな空間はプライバシーが尊重され、心身ともに解き放たれる。そう実感するのは、地上47階にあるパーク ハイアット 東京のジムで汗を流す、郷ひろみさんだ。

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ホテルのジムだからこそ、人目を気にせずに打ち込める

地上約180m、四方に張り巡らされたガラスの向こうに広がるのは、ジオラマのような東京の街並みと、その先に広がる山々、そして海。ここは、パーク ハイアット 東京のスパ&フィットネス クラブ、『クラブ オン ザ パーク』。郷ひろみさんが15年来メンバーとして名を連ね、通う場所だ。

「今は外部のパーソナルトレーナーと契約しているので減ったけれど、以前は週3、4回来て、マシンを中心に2時間ほど汗を流していました。メンバーのなかでも、僕ほどトレーニングに打ち込んでいる人はいないんじゃないかというくらい(笑)」

30代になって身体づくりに目覚め、専門家から正しい鍛え方と運動理論を学んできた。以来30年、コンスタントにトレーニングを続けてきた郷さんが、"ホーム"としてここを選んだのは、西新宿というアドレスながら雑多なエリアからは隔絶された立地、ホテル内という利便性、そして、クラブの雰囲気が決め手だったという。

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郷さんが利用するのはマシンが中心。「毎回同じ力とペースで行うことが大切。苦しくて最後はチャチャッと終えようとしては、もったいない。10回が目標なら、最後の9、10回のためにそれまでの8回があるんだから」

「自分で運転してくることも多いですが、エントランスにクルマをつければドアマンが預かってくれるバレーサービスがあるし、館内にレストランやラウンジがあるので、トレーニング前後に打ち合わせや会食をする時も便利。何より、ホテル内の施設で、メンバーの人数も限られているから、いつ来ても人でいっぱいということがない。外国の方が多いこともあって、人目を気にせずにトレーニングに打ち込めます。たまに、外国の方から『ヘルプしてくれ』と声をかけられ、バーベルを支えるなんてこともありますが(笑)」

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新しいマシンが導入された際は、スタッフに使い方を聞くことも。「トレーニング法も理論も進化しているから、常にアップデートしないと。彼らは知識が豊富で頼れます」

実は、ひとりで外食するのは苦手という郷さん。ただし、ここのプールサイドだけは別。

「身体を動かしたあとにランチをとりながら、新聞を広げたり、仕事をしたり。どうしてだろう? やっぱり、この雰囲気のせいかな。利用している人たちが、いい意味で周りに無関心で、放っておいてくれるから」

ホテルのスパ&ジムの会員フィーは総じて高い。その価値を認め、入会するのは、人生のキャリアを積んだ者だけだ。宿泊客も利用できるが、ラグジュアリーホテルで運動に励むのは、ホテルを使い慣れた人がほとんど。そのせいか、大人としての節度やルールが守られ、結果、プライバシーが尊重される。誰もが、心置きなく自分の身体と向き合う環境が整っているというわけだ。

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「運動って、身体だけでなく、心も鍛えられるんですよ。トレーニングの途中には、苦しい、辛いという瞬間が必ずあります。そこを我慢して乗り越えることで、筋肉が鍛えられると同時に、忍耐力もつく。辛さのなかからしか生まれないものがあるんだと実感しています。

人生も同じですよね。ずっとフラットな道なんてなくて、上り坂もあれば、下り坂もあり、その繰り返し。20代、30代で成功者としてもてはやされる人もいるけれど、まだ道半(みちなか)ばで、その後どうなるかはわからない。本物の成功は40代、50代からじゃないかな。そのためにも、心も身体も鍛えておかないと」

苦しい時に、自分を鼓舞してくれるものがあれば、なおよし。

「ここなら、景色を見てリフレッシュできるし、運動後にリラクゼーションルームで寛いだり、おいしい食事をとったりという楽しみもある。モチベーションが上がりやすいと思いますよ」

運動を習慣づけたいけれど、挫折ばかり。そんな人こそ、極上の環境が整うホテルのスパ&ジムを活用すべきかもしれない。

「何事も始めるのに遅すぎるということはない。この先の人生において、今日の自分が一番若いんだもの、今からでも十分身体は鍛えられますよ」

*本記事の内容は16年5月取材のものに基づきます。料金・価格は基本、すべて消費税込・サービス料別で表記。

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=渞 忠之

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