時間とはただの数字ではなく、私たちの生き方やつながりを映しだすもの。それは感情であり、直感であり、人と人、場所と場所を結びつける力を持つ。2025年4月1日、パルミジャーニ・フルリエはその理念を体現する最新作「トンダ PF GMT ラトラパンテ ヴェルツァスカ」を発表した。洗練されたミニマリズムと革新技術が融合したこの時計は、世界を股にかける男たちにふさわしい1本だ。

直感的なGMT機構が世界をつなぐタイムピース
2022年、パルミジャーニ・フルリエは世界初のGMT機構を搭載する「トンダ PF GMT ラトラパンテ」を発表した。
これまでのGMTウォッチの概念を覆し、ボタンひとつで第二時間帯の時刻を瞬時に設定できる独自機構を採用。不要な時にはホームタイムの時針が隠れ、ダイヤルは驚くほどシンプルに保たれる。
この時計がもたらすのは、技術の進化だけではない。CEOのグイド・テレーニ氏はこう語る。
「不要な時には見えなくなる複雑機構をつくることで、必要な人だけがその姿を見ることのできる純粋さと奥ゆかしさというラグジュアリーを提供したかった。本質に寄与する隠れた洗練。私たちは、真のラグジュアリーをこのように定義します」

新しい「トンダ PF GMT ラトラパンテ」の最大の魅力は、美しきヴェルツァスカ・グリーンのダイヤルだ。この色彩はスイスの秘境、ヴェルツァスカ渓谷の清流からインスピレーションを得たもの。太陽の光を受けてエメラルドのように輝く水面、悠久の時を刻む岩肌……。そこには、時の流れが生みだした静寂と力強さの調和がある。
バーリーコーン模様のギヨシェが手作業で施されたダイヤルは、光の加減で表情を変え、腕元に洗練された奥行きをもたらす。さらに、プラチナ950製のローレット加工ベゼルとポリッシュ&サテン仕上げのステンレススチールケースが、控えめながらも確固たる存在感を演出。ビジネスの場でも、旅先でも、その腕元には常に静かなる気品が宿るのだ。
この時計のGMT機構は、まさに“タイムトラベルの再発明”と呼ぶにふさわしい。二本の時針が重なることで、シングルタイムゾーンのような美しいダイヤルを実現。だが、ひとたび8時位置のプッシュボタンを押せば、ローカルタイムの時針(ホワイトゴールド)が1時間単位で進み、ホームタイムの時針(ローズゴールド)がその場に留まる。
そして、元のタイムゾーンに戻すときは、3時位置のリューズと一体化したボタンを押すだけで、ホワイトゴールドの針がローズゴールドの針の上に重なる。この直感的な操作性こそが、「トンダ PF GMT ラトラパンテ」の神髄である。

この革新的機構を支えるのが、自社製自動巻きムーブメント、キャリバー「PF051」だ。22Kローズゴールド製のマイクロローターを搭載し、約48時間のパワーリザーブを誇る。
215個の部品が精巧に組み合わされ、毎時21,600振動(3Hz)のリズムで高精度を維持。伝統的な技法と最先端技術の融合により、ミニマルなダイヤルデザインを保ちながら、極めて実用的なGMT機能を実現している。
時計とは、単なる時間を示す道具ではない。身につける人の価値観や生き方を映しだすものだ。「トンダ PF GMT ラトラパンテ」は、世界を舞台に活躍する者のために生まれた。
「愛する人の現在時刻を思いながらボタンを押す」
「遠く離れた地で、信頼するビジネスパートナーと同じ時間を共有する」
そんな時間の持つ情緒的な側面を、この時計は鮮やかに映しだす。
ヴェルツァスカ・グリーンのダイヤルが示すのは、静謐な水面のように澄み切った時間。その腕元には、世界を自由に駆ける者の哲学が宿る。ラグジュアリーとは、ただの華美ではなく、本質を見極めた者だけが手にすることのできる「隠れた洗練」なのだ。

自動巻き、SSケース、プラチナベゼル、径40mm。¥4,686,000
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パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com