PERSON

2022.09.30

40歳を迎える相葉雅紀。年齢とともに変わったこととは

「30代になってからは素材やサイズ感など、ストレスフリーでありながら着心地のよさも重視するマインドに自然となりました。でもラクなだけだと間が抜けて見えるので、着た時に美しいシルエットを選んでいます」と語ってくれた相葉雅紀氏。最近はTPOなどを意識したスタイリングも多いというファッションのこだわりを問う。

相葉雅紀

「失敗も数多く経験しているので、服を選ぶ時はじっくりと着てみています」

“相葉くん”スタイル

「主演ということで、特別に意識を変えて挑んだということはないです。映画であれ、舞台であれ、ドラマであれ、取り組む際の心構えはいつも同じ。自分が持ちうる全力を出し切ること、情熱のすべてを注ぐことが一番だと思っていますから」

8年ぶりとなる主演映画、それもホラーという異色ジャンルに初挑戦。撮影時の心境をたずねると、多くのメディアで日頃から我々が目にし、その真摯な姿に大多数が親近感を抱く“相葉くん”らしい答えが返ってきた。

2022年9月30日に公開した『“それ”がいる森』では、不可解な怪奇現象が多発する実在の森を舞台に、“それ”を目撃した息子を守り抜く父親を演じている。手がけたのは映画『リング』『事故物件恐い間取り』など、ジャパニーズホラーの名手として知られる中田秀夫監督だ。

「“それ”が何かを楽しみにしていただくと同時に、未知の恐怖に立ち向かっていく登場人物たちの成長もご覧いただけたら」

家族愛や人の絆の大切さも丁寧に描かれた、新時代のホラーエンタテインメント作品に仕上がっていると語る。

「僕自身は『ホラー映画を撮っている』という構えた感じはなくて、主人公の淳一そのままで撮影に挑んでいた感じです。中田監督がホラーシーンを大事にしつつも、人間ドラマの部分もしっかりと描きたいとおっしゃっていたので、そういう意味でも淳一の父親としての成長は意識して演じました」

国民的アイドルグループのメンバーであり、バラエティ番組では全国を飛び回る。一方で、歌番組やスポーツ番組のMCもこなす多才な彼も、今年の12月にはいよいよ不惑を迎える。インタビュー後に臨んだファッション撮影の合間に語ったのは、年齢とともに変わってきた“着ること”への意識の変化だ。

「プライベートではカジュアルなものをメインに着ていましたけれど、30代からは着心地のよさも重視するようになりました。最近はスーツやシャツ、靴のオーダーにもトライしています」

撮影ではスタイリストが用意したエレガントなアイテムも、難なくさらりとこなしてみせた。

「とはいえ、僕自身は着飾らない感じが最もしっくりくるような気がしています。自分らしくいられるのは、Tシャツにデニムというベーシックなスタイルかもしれません」と笑いながら語るその姿こそ、多くの人に愛される“相葉くん”のスタイルそのものだ。

■Masaki Aiba
1982年千葉県生まれ。アイドルグループ、嵐として、’99年にメジャーデビュー。以後、映画、ドラマ、舞台、広告など、多くのジャンルで活躍。『VS魂 グラデーション』『相葉マナブ』など、レギュラー番組も多く抱える。

相葉雅紀主演映画『“それ”がいる森』

『“それ”がいる森』
ある日、森の中で“それ”と出会ったことがきっかけで、不可解な怪奇現象が続発。“それ”の正体を巡り、相葉雅紀演じる主人公が未知の恐怖に挑むホラーエンターテインメント。監督はジャパニーズホラーの第一人者である中田秀夫。共演は、松本穂香、上原剣心、江口のりこほか。2022年9月30日全国公開。 ©2022「“それ”がいる森」製作委員会

TEXT=畠山里子

PHOTOGRAPH=廣瀬順二

STYLING=櫻井賢之

HAIR&MAKE-UP=竹内美徳

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