仕事に邁進するビジネスパーソンが、ふと閃きを得られる場所に毎月ホラン千秋が突撃取材! 話題のスポットを紹介する本連載「ホラン千秋の閃き空間」。今回は2022年7月にオープンしたワインバー「élevé(エルヴェ)」へ。
希少ブルゴーニュワインと美味が待つ路地奥の隠れ家
お酒はあまり強い方ではない私ですが、オトナの常識としてワインの知識は身につけておきたいところ。美味しいワインを飲みながら、その魅力を知りたいと思っていたら、見つけてしまいました、ワインが眠る素敵な場所を! それが7月にオープンしたワインバー「élevé(エルヴェ)」です。
オーナーソムリエは、フレンチの名店、西麻布「ル・ブルギニオン」で長年ソムリエを務めた松田慧さん。何しろすごいのが、ワインの品揃え。前職時代にブルゴーニュワインの魅力にハマり、数々の銘酒をコレクションし、現在はなんと2500本に。なかでもこだわるのは、熟成を経たワイン。古いものは’30年代から、2万円台を中心に飲みごろが揃っています。
分厚いワインリストをめくっていけば、私の生まれ年の’88年のワインもたくさん発見しました! そんな宝探しのような選び方もワクワクします。
場所やつくる人によって味わいの違いを感じられるのがブルゴーニュワインの面白さ。小さな村や畑の個性が1本1本に詰まっている、と教えてくれた松田さん。実はソムリエながら、お酒はそんなに強くないと聞いて親近感が(笑)。でもだからこそ、美味しく飲める1杯にこだわりたいというのも頷けます。
フレンチベースのお料理も「帆立の温かいサラダ黒トリュフと目玉焼き」や「ランド産仔鳩のロースト 醤油のソース」など、どれもブルゴーニュワインの味わいに合うよう考えられたアラカルトが揃っています。
古酒の魅力とは「香りがよく、上品なのに複雑。そんなに簡単にはわからないところ」なんだそう。なるほど。好きな人だったら、確実に振り回されますね(笑)。路地奥の隠れ家で、今夜はどんな出会いが待っているのか。静かに眠るワインとの、ここでしか味わえない一期一会を楽しんでください。