アスリート、文化人、経営者、政治家ら、各界のトップランナーたちによる、人生の特別講義を提供するビジネスライブイベント「Climbers(クライマーズ)」。昨年初開催し、参加した多くのビジネスパーソンより好評を得て、2021年は、5月21日(金)から3日連続(参加費無料)とスケールアップして開催された。合計で約30,000人が視聴するなかで、本田圭佑、宮本亞門、高橋由伸、小泉進次郎、田村淳ら各界の大物が語りつくした3日間を振り返る。
昨年の初開催時より倍以上の人数が視聴
初開催となった昨年は約14,000人が視聴したが、今年はその倍以上となる約30,000人の参加が記録された。多くの人々を引き寄せたオンラインイベント「Climbers」の最大の魅力。それは「Eight」(Sansan)、「テレビ東京」、「GOETHE」(幻冬舎)という3社が一体となってイベントを盛り上げ、魅力的なClimbers(=挑戦者)たちの参戦を次々と実現させたからに他ならない。
「名刺アプリ運営」、「テレビ局」、「雑誌」という分野はそれぞれ違えど、独自のコンテンツによりビジネスパーソンに新たな可能性を拡げ続けるところは3社が共通するところ。それを一つに結集させたのが、クライマーズである。Salesforce社をはじめとする多くのスポンサーからの賛同もあり、さまざまな壁を乗り越えてきた各界の大物たちが「ブレイクスルー(乗り越える)」をテーマに人生の特別講義を3日間にわたってオンライン配信したのである。
3日間で30人が続々と登壇
登壇者にはスポーツ、ビジネス、カルチャー、政界など各界の第一人者に加え、革新に挑戦する先駆者や、ビジネスパーソンにとって身近で飛躍的な成果をあげている起業家など、30人を超えるトップランナーたちが名を連ねた。
まずはDay1(5月21日)。この日のテーマは、一般企業人による「乗り越える」と題して、合計9人のビジネスパーソンが登場。誰もが直面する仕事の壁に対し、それぞれが「いかに突破したのか?」を語りつくしたのである。まさに、コロナ禍の中で難局に立ち向かう誰もが共感してくれたはずだ。そして、それらの講義に先駆けてトップバッターとして西野亮廣氏が前回に続いて登壇。仕事の「過程」にこそビジネスの可能性が秘めているという"気づき"を視聴者に与える圧巻の内容で、間違いなく今回のクライマーズを象徴する特別講義となった。
Day2(同22日)は、経営課題・地方創生・脱アナログ・ジェンダー・芸術など日本の課題を「乗り越える」ための講義を提供。JTB代表取締役 社長執行役員・山北栄二郎氏、デジタル改革担当大臣・平井卓也氏、演出家・宮本亞門氏らそうそうたる面々が次々と登場。GOETHEの池上雄太編集長が司会を務めた阪神タイガーススペシャルアシスタント藤川球児氏による「"悔しさ"は最高のエネルギー」と題した講義では、藤川氏がどのように真剣に野球に向き合っていたかが明かされた。そして、YouTube「藤川球児の真向勝負」などを通して世間に伝えたい思いを赤裸々に吐露。藤川氏の"人生の軸"が、特別講義によって解き明かされた。
最終日のDay3(同23日)は、アスリート・経営者・クリエイターなど トップランナーが語る「乗り越える」がテーマだった。読売巨人軍特別顧問/野球評論家・高橋由伸氏、脚本家/映画監督・北川悦吏子氏、さらには、環境大臣 気候変動担当・小泉進次郎氏、タレント田村淳氏らが参戦。そして今回のクライマーズを締めくくったのは、サッカー選手だけでなく投資家としても活動する本田圭佑氏だった。現在、所属しているチームがあるアゼルバイジャンからオンラインで「想像を超える挫折の先でも挑戦し続けるプロであるために」と題した講義を配信。幼少期からの挫折の末にたどり着いたのが「本田圭佑の現在地」であるということを語りかけてくれた。
そう、「Climbers」とは、単なるビジネスの成功事例やコツを教えるための講義ではない。さまざまな苦難を乗り越えるためのパッションや、挑戦し続けるエネルギーをそれぞれの登壇者が経験談を赤裸々に明かすからこそ、視聴者のビジネスマインドが奮い立つのである。
ビジネスを取り囲む環境は大きく変化している。そして、不確実で未来が予測できない時代が訪れようとしている。そんな今だからこそ、クライムする必要があるのではないか。次回は、さらにアップデートされた人生の特別講義が提供されるはずだ。