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2021.09.11

無人島のオーナーになりたい!その疑問にお答えします

無人島を購入する前に最低限知っておきたい基礎知識とは? 無人島販売のプロフェッショナル・佐藤政信氏に、無人島購入にまつわる質問に答えてもらった。ゲーテ10月号では「所有する醍醐味・無人島&超絶景ステイ・ホテル」大特集を掲載! 完全保存版です。

無人島購入Q&A

Q. そもそも無人島って購入できるの?

A. 個人所有の島であれば買うことができます

「国や自治体が所有・管理している、あるいは権利関係がはっきりしていない島を購入することはできませんが、個人のオーナーが持つ島ならば交渉次第で買うことが可能です。世界中にそういった島は多く存在しており、日本では今現在、実際に売買できる無人島が7つほどあります」

Q. 無人島の価格はどう決まる?

A. 島の個性や売り主の事情から総合的に判断

「基本的にはオーナーの言い値ですが、面積が広いから高いとは限りません。水道・電気・Wi-Fiなどのインフラの状況や本土からの距離、ビーチ(砂浜)の有無によって需要が変わるので、これらが価格を決める重要なポイント。ちなみに国内の無人島の場合は、数百万~5億円の幅があります」

Q. 島選びでチェックすべきポイントは?

A. 本土からの距離や自然公園法は要確認

「本土からの距離は特に重要。移動や資材の運搬、重機の搬入を考えると、本土からはできれば船で15~20分圏内がベストだと思います。また、国が定める自然公園法の規制の有無も確認を。指定の種別によっては木の伐採などが制限されるため、建物の建築にも影響してきます」

Q. 購入時ローンは組める?

A. ローンは組めないので現金払いで気前よく!

「無人島は流動資産ではないため国からの資産価値や評価額が低く、残念ながらローンは組めません。手付金として先に一部を支払うこともありますが、その場合は分割というより前払い。“現金一括で島を買う”というレアな体験も含めて、バリューだと考えてください(笑)」

Q. 購入するまでの手順は?

A. 手続きは通常の不動産売買と同じ

「日本の一般的な土地の売買とほとんど変わりません。一度は必ず現地に足を運んでもらい、島や周辺の様子を一緒に見てもらいます。水道や電気、電波状況、桟橋など生活インフラは特に念入りにチェック。決済前に建築許可を取る段取りを進め、契約書を交わして成約し、決済する流れです」

Q. 生活環境を整えるためのToDoと費用は?

A. まずはインフラの整備。費用はピンキリ

「最初に着手すべきは水道と電気の整備。水は本土から運ぶか、淡水化装置を購入するのがベター。電気はディーゼルかソーラーの発電機を設置します。コンテナハウスを運んで拠点にすれば建物の建築費用は抑えられます。ゼロから生活できる環境にまで整備するには500万円ほど必要でしょうか」

Q. ランニングコストはどれくらい?

A. 固定資産税や相続税は驚くほど安い

「島の大きさによって変動はありますが、基本的に無人島にかかる固定資産税は年間わずか2~3万円ほど。どんなに高くても10万円くらいで済んでしまいます。また、相続税も格安。無人島は流動性が低いものの希少性が高く、資産価値が落ちにくいので節税対策として購入する人もいます」

Q. 海の魚は自由に獲っていい?

A. 魚は釣り放題。漁業制度など確認を

「魚釣りは24時間365日、いつでも自由に楽しめます。ただし、水中に潜ったり仕かけを設置したりして海産物を獲る場合は“漁”とみなされるためNG。漁協の許可が必要です。自治体によってさまざまな漁業権や漁業制度が設けられているので、疑問があれば必ず事前に確認しましょう」

TEXT=安永真由

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