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2021.08.16

マイクロソフトのアメリカ本社は最先端オフィスが示す世界的な働き方

アメリカ、レドモンド。ワシントン州シアトルの近郊にある街に本社を構えるのが、テック界の巨人、マイクロソフトだ。今なお拡張する、圧倒的スケールのオフィスを書籍取材のため実際に訪れた、ブックライターの上阪徹氏がレポートする。全10社が登場する「こんなオフィスで働きたい!」特集はこちら

マイクロソフト

マイクロソフトのオフィス“キャンパス”ができたのは1986年。4つの建物から拡大していった。そして今、大規模な拡張工事が進んでいる。これにより総面積は500エーカー(東京ドーム約43個)になる。上はイメージCGだが、キャンパスは高速道路(フリーウェイ)で分断されるため、その上には歩行者用の連絡橋もできるという。その他にも、大規模な屋外プラザ、多目的の屋外施設、歩行者専用地域、ショップやレストランの集合施設、そして2023年に開通予定のリンクライトレールの停車駅などがつくられる。

キャンパスがさらに拡大中! ハイウェイが間を横切る

昔ながらの無機質な空間とはおよそ対極にあるオフィスを日本で10年も前につくりあげ、コロナ以前に100万人以上の見学者が押し寄せていた会社がある。東京・品川にある日本マイクロソフトだ。

カラフルな色づかい、形、大きさ、種類のテーブルやデスク。椅子のタイプもさまざまで、デスクチェア、ハイチェア、カフェ風のソファ、ボックスシートも。個室も用途別に用意され、中小規模の会議室からオンライン会議用、一人で集中できる部屋もある。

基本的にフリーアドレス。そして、10年前から行われていたのが、リモートワークだ。しっかり結果を出せば、基本どこで仕事をしても構わなかった。2011年の品川オフィス完成で、従業員の満足度は一気に高まる。ソフトウェアというインフラを使い、最先端のオフィスや働く環境を構築していたのだ。

私はこのマイクロソフトのアメリカ本社を’18年、書籍の取材で訪れた。世界12万人の従業員のうち約4万5000人が働くのが、ワシントン州シアトル近郊にある本社。シアトル・タコマ国際空港から高速道路を使って約40分。レドモンドにある本社は、社員の間で“キャンパス”と呼ばれている。創業者のビル・ゲイツ氏が、大学の構内(キャンパス)のようにすぐに集まれるところで仕事をしようと考えたのが、名の由来だ。

まず驚かされたのは、そのスケール。約1500万平方フィート(東京ドーム30個分、当時)の敷地に、125もの建物が点在。建物の間には道路が縦横無尽に走り、まるでひとつの都市のよう。地上からは、とてもではないがオフィスの全貌はつかめない。建物間の移動も徒歩では無理。そこで、シャトルと呼ばれる自動車が利用される。大型バンのほか、プリウスなど150台以上が走り、各建物の前から乗り込むか、スマートフォンのアプリを使って呼び出す。

キャンパスは4つのエリアに分けられ、それぞれがナンバリングされている。建物は高さも大きさもデザインも異なる。低層でこぢんまりした建物もあれば、吹き抜けがあるビルも。内装も、左右対称など単純なデザインや構造のものはまず見られない。無機質で平板にしないことは、知的生産との関わりがあるのかもしれない、と感じた。

アップルと時価総額世界一を競うマイクロソフト。そのビジネスの最前線を支えているのが社員であり、オフィスだ。マイクロソフトは今、数年かけてキャンパスを大改造している。今より広い新しい敷地が加わるのだ。実は私の取材時から、アメリカではリモートワークが当たり前のように行われていた。クルマでの通勤も多いため、渋滞を避けて午後3〜4時には会社を出てしまう社員も多かった。

コロナ対策でアメリカ本社でも一度は在宅勤務が義務化されたが、徐々に緩和されている。これから生まれる新オフィスは、テクノロジーをフル活用し、リアルとリモートがハイブリッド化される、まさに世界最先端になるのではないか。要注目だ。

 

上阪 徹
1966年生まれ。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、書籍を中心に雑誌やウェブなどで執筆やインタビューを手がける。『マイクロソフト 再始動する最強企業』をはじめ著書多数。携わった書籍の累計売上冊数は200万部を超える。

TEXT=上阪 徹

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