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2021.03.23

こんまりメソッドでツキが舞いこむ! 仕事場のテッパン整理術

ゲーテの初代編集長(現統括編集長)で、編集者として数多くの作家やアーティストを担当する舘野晴彦のデスクを、こんまりメソッドで徹底お片づけ。その超整理術とは!?

なぜあなたは捨てられないのか

片づけの判断基準に“Spark joy”すなわち“ときめき”を用いて、世界を席巻した“こんまり”こと近藤麻理恵氏。そのこんまりメソッドを、ビジネスやオフィスに導入したいと、KonMari Media Japan代表取締役社長の砂子(まなご)貴紀氏の元には今、多くの企業からコンサルの依頼が殺到している。

そもそもこのメソッドは①「理想の暮らし」を考える、②「モノ別」に片づける、③「ときめき」で判断する、④正しい順番で片づける、⑤「あらゆるモノの定位置」を決める、という5ステップから成る。片づけは衣類→本類→書類→小物類→思い出品、という順番で「モノ別」に行うが、オフィスの場合は本からスタート。今回は書類のみに集中し、砂子氏に相談にのってもらった。

「ペーパーレス時代でも捨てられないモノもまだ多い」という統括編集長に、砂子氏は言う。「捨てられない理由とは、基本的にはふたつ。そのどちらの理由なのか考えて整理しましょう」

ここからは、具体的な方法と編集部の様子をお伝えする。

STEP 1. 理想のデスクを思い描く

まずは、“理想の働き方”を考え、理想のデスクを思い描くことから開始。どんな仕事をしていて、何時間デスクにいるのか、改めて自分の仕事を思いだしながらイメージ。統括編集長の理想は、“片づいてはいるけれど好きなモノがあって、適度に雑然ともしているデスク”。

「理想を描くことで、普段の自分の仕事や暮らし方を客観視することができます。意外と見つめ直したことがない人が多いのです」(砂子氏)

4人がかりの作業で、書類を出していく。机の中もほとんどが書類だったため、まとめるとさらに膨大な量に。「出した書類には、まず『ありがとう』と言いましょう」(砂子氏)

STEP 3. “捨てる”と“残す”を選ぶ

次は、出した書類を選ぶ作業。「書類は『全捨て』を前提に、一枚ずつ見極めましょう」。残す書類は①今使っている、②しばらく必要である、③一生とっておく、の3つ。残すと判断したモノは、このうちのどれであるか、さらに分けて段ボールに一旦入れていく。

読んだら捨てるモノ、返信が必要な手紙などは別に「未処理」と分類しておけば、やらなくてはいけないことが一目瞭然になる。「写真など思い出品がでてきたら、それは先延ばしでOKです」(砂子氏)。

創刊号のラフ発見!

STEP 4. 残すモノを戻す

残すモノが決まったら、先ほどの①~③のそれぞれの置き場所を決めて、デスクに戻していく。「『未処理』の箱は、普段は空っぽが前提です。片づけのあとに、処理してちゃんと空っぽにしておいてくださいね」。さらに重要なのは“あらゆるモノの定位置を決めること”。

「リバウンドしないためには、モノの位置を決め、使ったら必ず戻すという基本を徹底してください」。また書類は「寝かせず立てておく」というのもポイント。

「一生残しておく」と決めた大事な書類たち。「思ったより少なかった……」(舘野)。

悩んだ時こそモノを手放すチャンス!?

近藤麻理恵氏と、ライス大学経営学教授のスコット・ソネンシェインの共著『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』によると、ビジネスマンが「モノを探す時間」は累計すると年間で平均1週間ほどになるそう。その間、アメリカの場合だと890億ドル(約10兆円)分の生産性が失われていることに。オフィスを整頓することの重要性を改めて思い知らされる。

引きだしにも余裕が

今回統括編集長はほとんどの書類の破棄を決めた。「年賀状は1年分だけ、名刺はときめくモノだけ取っておく。あとは捨てようか捨てまいか、悩んだ時点で、もしかするとそれは、手放すサインかもしれません」という砂子氏のアドバイスどおり、慣れてくると選ぶ作業はスピードアップ。「片づけの作業で、見極める判断力と決断力が身につき、大切に収納したモノが、その方の実績として、自信になるのです」。

ときめく小物は大切に

まさに片づけは人生と、ビジネスの縮図。まだまだ課題の残る、膨大な数の本を眺めながら、今後の展望と理想に燃える編集部だった。

本の整理は今後の宿題

 

砂子貴紀

Manago Takanori
1984年三重県生まれKonMari Media Japan代表取締役社長。こんまりメソッドをビジネス応用することを専門にするプロ講師を育成するKonMari Method Business Schoolを運営。メイン講師も務める。詳細はこちら

 

※「こんまり」は商標登録されたワードです。

TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=鈴木規仁

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