数値化は課題を明らかにし、問題解決に向けての最善の一手を投じるための最強のツール。それは、ビジネスだけではなく私生活においても同様だ。トレーニング、睡眠、SEX……。身の回りのあらゆる物事を数値化して、パフォーマンスを爆上げせよ!
自分の身体のことを、本当に理解しているだろうか? コンディションを感覚的にではなく、客観的な数値として把握することは、日々のパフォーマンスを向上させるはず。健康への第一歩は、まず身体を知ることから始めたい。
皮下脂肪・腹囲
本当に計測すべきはお腹回りの皮下脂肪
体重の変化は確認しやすいのに対して、腹の脂肪の分厚さは見た目ではわかりづらい。体形管理をもっと正確にするならば、皮下脂肪を計測してみるのも手だ。体脂肪スキャナ「ベロ」は、お腹に当ててボタンを押すだけで内臓脂肪や皮下脂肪を計測し、アプリで数値を記録。計測値をデジタル化し管理できるスマートメジャー「PIE mini」で腹囲も合わせて計測し、体調管理に役立てたい。
呼吸
大気汚染度もわかるセンサー内蔵スマートマスク
もはや生活必需品となったマスク。長時間装着しているのだから、これも数値化ツールとして用いない手はない。そこで選びたいのがこのスマートマスク。装着すると内蔵のセンサーが呼吸を感知し、自動的に測定を開始。アプリを介して、呼吸の回数や速度を細かくチェックできる。さらに、フィルターに付着する汚染物質から周りの空気の質もモニタリングしてくれるというから驚きだ。
尿
清潔で高精度なスマート尿検査で栄養管理
紙コップも試験管も必要ない、画期的なセルフ尿検査デバイスが「Bisu」。使い方はいたってシンプル。マイクロ流体チップを内蔵した検査スティックに尿を数滴垂らし、デバイスにセットするだけ。マグネシウムやビタミンC、尿酸など11項目を測定し、データを管理・共有してくれる。自宅で尿検査した結果を専門家がチェックし、アドバイス。そんな未来も、すぐそこまで来ている。
波動
健康管理に取り入れたい波動測定器という新たな選択
波動医学の父ともいえる、ドイツのエンジニア、パウル・シュミット氏が開発した「レヨコンプ」。氏の理論は、人体の各器官には固有の周波数の波動があり、病気になるとその波動も変化するというもの。この装置は、測定器につながれたダウジング棒のようなものを握り、乱れた体内の波動を感知。正しい状態の波動と共鳴させることで、乱れを整えていくという仕組みになっている。
脳波
集中力を上げるため脳内も数値で可視化する
「FocusCalm」は、脳の状態を可視化しモニタリングできるヘッドバンド型の脳波測定器。脳波の活動状態やストレスレベルをリアルタイムで表示する。また、専用アプリ内(利用料別)に用意されたさまざまなゲームや、呼吸を整えるメディテーションサウンド機能を通じて脳をリラックスさせていく。日常的に取り組むことでストレスを軽減し、脳のパフォーマンス向上につなげるのだ。
精子
スマホで手軽に精子をセルフチェック!
まずは採取用カップに精液を採り、15~30分ほど放置。精液がサラサラに変化したところでカップを回して精液を攪拌(かくはん)し、採取棒で顕微鏡レンズの上に精液を付着させる。レンズをスマホのフロントカメラの上に設置したら、あとはアプリを立ち上げ撮影するというもの。精子の濃度と運動率を測定してくれるので、基準値と比較しながら自分の精子の状態を確認し、生活習慣の改善などに役立てよう。
血糖値 / ケトン値 / 酸素飽和度
手間暇いらずの簡単操作。体内環境を定量的に把握せよ
血糖測定センサー「FreeStyleリブレ」は裏側の粘着面にある極細のフィラメントを腕に固定。血糖の常時モニタリングが可能になる。息を吹きかけるだけでケトン値を測定できる「ケトニックスベーシック」は、糖質制限のパートナーに。ケトン体とは脂肪燃焼の際に体内で作られる物質。ケトン値が高い=脂肪が燃焼しやすい身体ともいえ、体質改善の確認にもひと役買う。「リングO2」は、SpO2(動脈血酸素飽和度)を計測するオキシメーター。指に装着するリング状のセンサーは、数値が一定の値になるとバイブレーションで酸欠状態を通知。トレーニングはもちろん、睡眠時の無呼吸症候群の確認にも使える。
Edit=西原幸平(EATer)