ゴルファーが充実した一日を楽しむために欠かせない、運営スタッフに注目した「裏方仕事人インタビュー」。今回は土浦カントリー倶楽部のレストランマネジャー、石橋さんに話を聞いた。※この記事はアコーディア・ゴルフ×ネクスト・ゴルフ・マネジメントのゴルフメディア「SHIBAFU」の提供記事。
ゴルフのもうひとつの楽しみ「ランチ」でゴルファーをおもてなし
土浦カントリー倶楽部は開場60周年を迎える"隠れた名門"コースだ。霞ヶ浦南岸に位置し、葛西ICから約60分、三郷ICから約50分と、都心から1時間圏内という好アクセスもあって、ゴルファーからの人気は高い。また、コースは高低差がほとんどなく、ほぼフラットなレイアウトのため、女性やシニアにもプレーしやすいことも選ばれる理由のひとつだ。
そんな人気コースゆえに、早朝から続々とゴルファーが訪れ、みな楽しそうにスタートして行く。そして早い組だと、レストランの営業時間9時にはハーフを終えて、ランチを食べに上がってくる。
そこで、土浦カントリー倶楽部における「ゴルファーのランチ事情」について、レストランマネジャーの石橋さんに話を聞いた。
「早いスタートのお客様によっては、朝食を食べないで回る方もいらっしゃいます。ハーフを終えて腹ペコ状態でいらしたお客様のほとんどが『ステーキはないの?』『ハンバーグがいいな!』などとおしゃって、お肉系のメニューを頼まれます。年配のお客様にもお肉系は人気です。厨房スタッフはただお腹がいっぱいになるのではなく、美味しい料理を食べることで心がリラックスできるようなメニューを考案しています。例えば、近隣の名産牛を使ったステーキやハンバーグで、お客様の要望に応えています。また、それらには地元の新鮮な野菜を添えたりしています。そうした創意工夫でお客様が元気にプレーできるように、サポートしています」と石橋さんは話す。
ゴルフ場でのランチは単なる"エネルギー補給"ではなく、美味しい料理を食べながら前半のプレーを振り返り、そして後半の9ホールについて仲間と談笑するひと時でもある。だからこそ、厨房スタッフは美味しいランチメニュー考案に力を入れるのだ。そして、ホールスタッフはゲストがリラックスしてランチを楽しめるよう、笑顔と丁寧なホスピタリティで迎える。
「おかげさまで土浦カントリー倶楽部はリニューアル後も盛況でして、多い日は250〜300人のお客様がいらっしゃいます。このレストランはセルフサービスなのでオーダーから食事までが比較的スムーズなのですが、逆にセルフに慣れていないお客様は混乱されることも。特に混雑している時間帯は、お客様に負担がかかることのないよう先を読んで動くようにしています」
石橋さんの仕事はホールでの接客が基本だが、オーダーが集中した際には厨房に入って手伝うこともあるという。ピークの時間帯にはフロントなど他部署のスタッフが応援にくることも。そうやってゴルフ場スタッフ全員がお互いに助けあいながら、お客様の"楽しいランチ"と"充実した一日"をサポートしているのだ。
そんな石橋さんはお客様から「美味しかったよ」とか「これで後半も頑張れるよ」などと声をかけられるのが、なによりの励みになるという。そのためにも〈細かい配慮〉や〈臨機応変な対応〉、そしてなにより〈元気な挨拶〉が大事と話す、その笑顔が印象的だった。