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GOLF

2019.06.21

ゴルフアマチュアに多くみられる、スイングのトップ位置”シャフトクロス”は絶対悪なのか?

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム50回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

吉田洋一郎

シャフトクロス=スライスではない

スイングのトップで、クラブヘッドが目標よりも右を指すシャフトクロス。アマチュアに多く見られる形で、スライスの要因とされるため治そうとしている人も多いのではないだろうか。確かにトッププロを見ると、ほとんどの選手はトップでシャフトが飛球線と平行のポジションか目標の左を向くレイドオフと呼ばれる形になっている。

シャフトクロスになる主な原因はバックスイングの腕の運動量が多いことだ。腕でクラブを上げてしまってオーバースイングになったり、トップで右ひじが開いて体と腕の同調が崩れている場合が多い。そのようなシャフトクロスのトップから腕を振り戻しながらダウンスイングを行うことで、上半身先行のアウトサイドイン軌道になりやすくなる。これがシャフトクロスがスライスになりやすいとされる一因だ。

体と腕を同調させてクラブを上げる

しかしシャフトクロスのスイングが、絶対にスライスになるというわけではない。

メジャータイトル20勝に貢献した名コーチ、デビッド・レッドベターが提唱するAスイングでは、体と腕の同調性を極限まで高めるために自分から見て腕を反時計回りに回旋させながら体の回転だけでバックスイングをすることを推奨している。この動きを行うとトップはシャフトクロスの状態になる。しかし、腕を限界まで反時計回りに回旋させているので、ダウンスイングでは腕に時計回りに回旋する動きが入りクラブはインサイドアウトの軌道となってドローが打ちやすくなる。

このことからもトップのシャフトクロス自体が問題なのではなく、体と腕の同調が崩れることでアウトサイドイン軌道のスライスが出るのだ。

体と腕を同調させて動かすために両肘と胸の中央を結んだ三点の空間を変えないイメージで振るといいだろう。三点の空間にゴムボールを挟んだり、クロスハンドで握るなどして手でクラブを上げる意識を無くせば、自然と体と連動して動くようになりシャフトクロスとスライスが解消するだろう。

切り返しを早めに行う

体と腕を同調させることでスライスは少なくなるが、さらにドローの球筋を打ってみたいということであれば、まずはいつもより切り返すタイミングを早くしてみてほしい。多くのカットスライサーはダウンスイングで上半身が先行し、軌道がアウトサイドインになる。体と腕の同調が改善されても、この動きクセは染みついてなかなか取れない。適切なダウンスイングの運動連鎖を行うために、動きの順番を足→体→腕→手→クラブにする必要がある。この順番を行うためにはバックスイングで左腕が地面と平行のポジションまで上がったら左足から切り返すイメージを持つといいだろう。そうすることでダウンスイングの動きの順番が下半身から行われ、インサイドからクラブを下ろしやすくなる。

トップで手首の角度を調整してレイドオフのトップの形を作ったり、ダウンスイングで手元の動きでクラブをインサイドに下ろしたりしても再現性が低く、手打ちになりスライスは治らない。目に見える形にとらわれるのではなく、根本部分から取り組めばそれが長く自分のスイングに染み付く技術となるだろう。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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