デザインのみならず、自身の生き方も通して、ファッションや社会へ多大なる影響を与えた女性デザイナー、ガブリエル・シャネル。彼女の功績を、貴重な作品や資料とともに振り返る回顧展「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode」が三菱一号館美術館で2022年6月18日よりスタートする。日本での開催は32年ぶりとあって、早くも話題を集めている。
スーツ、シャネル N°5の香水etc. 服飾史のレガシーが集結
「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれるガブリエル・シャネル(1883~1971)。彼女が世に放ったシンプルかつ洗練された服は、着る人に実用性と快適さを与え、また、シャネル自身がファッション・アイコンとなることで、1920年代の活動的な新しい女性像を象徴する存在となったことは広く知られている。
三菱一号館美術館で2022年6月18日(土)〜9月25日(日)まで開催される「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode」は、日本では実に32年ぶりとなる、ガブリエル・シャネルの仕事に焦点を当てた回顧展だ。ファッションの殿堂、ガリエラ宮パリ市立モード美術館で開催されたGabrielle Chanel. Manifeste de mode展を日本向けに再構成した国際巡回展であり、 シャネルのスーツの原型となる1920年代の衣装作品にはじまり、戦後流行したシャネルのスーツやリトル・ブラック・ドレス、シャネル N°5の香水瓶やイヤリング、ブローチといったアクセサリー、「2.55」バッグやバイカラーの靴など、貴重な作品を展示。さらに当時の記録映像も公開されるなど、服飾史にとどまらない、ガブリエル・シャネルが与えた社会的影響までをも振り返ることができる貴重な機会となる。
21世紀の世にあっても、憧れの存在であり続けるシャネル。そのシック、シンプル、エレガントな世界観に浸りながら、稀代の女性デザイナーによる偉大なる仕事について思考を巡らせたい。
■写真で見る「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode」
ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode
会期:2022年6月18日(土)〜9月25日(日)
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜は〜21:00)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜(祝日と6/27*・7/25*・8/ 15・8/29*は開館。*トークフリーデー)