国立新美術館とカルティエ現代美術財団が、日本初となるダミアン・ハーストの大規模個展を3月2日から開催する。色鮮やかな桜を描いた24点の大型の絵画作品は、見るものを独自の世界に引き込む、まさに圧巻の迫力だ。

スタジオでのダミアン・ハースト 2019年 Photographed by Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022
「〈桜〉のシリーズは美と生と死についての作品です」
寒い冬を越えて新緑が芽生える季節。満開の桜並木をそろそろと歩き眺めるのもいいが、今年はいつもとはまったく異なる桜を味わえる。それが国立新美術館で開催される展示会「ダミアン・ハースト 桜」だ。
イギリス出身の現代作家ダミアン・ハーストは、絵画や彫刻、インスタレーション、ドローイングなどの手法を用いて、芸術や宗教、科学、そして生や死といったテーマを表現。ヤング・ブリティッシュ・アーティストの代表的な存在として、センセーショナルな作品を作り続けてきた。
最新作であるこの桜のシリーズは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果をハーストが独自に解釈したもの。大きいものでは縦5m×横7mを超えるキャンバスに描かれた風景は、色鮮やかでありつつ、どこか儚い桜の情景を見事に表現している。
2021年にカルティエ現代美術財団が世界で初めて紹介した本シリーズは、今春、日本で初めてとなるハーストの大規模な個展として巡回。107点からなる桜のシリーズからハースト自身が厳選した24点がお目見えする。コンセプチュアルアートの奥深さを存分に享受できる、こだわりの展示空間だ。
1980年後半から継続的に抽象絵画を作成してきたハーストが、長年探求してきた生や死の表現の集大成ともいえる展示会。段々と春の日差しが心地よくなる時期、幻想的な桜の世界に包まれたい。

ダミアン・ハースト 桜
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
開催期間:3月2日(水)~5月23日(月)
開館時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
詳細はこちら