“衣” だけでなく、“食” からもライフスタイルを提案するファッションブランド。細部にいたるまでこだわりの詰まったレストランは最先端の心地よさでゲストを迎えてくれる。

「サワラ/桜花/アスパラ」。旬のサワラは皮目を香ばしく焼き上げて。2種のアスパラガスは皮のエキスにつけたもの、昆布出汁につけたものと調理が異なる。料理はすべて¥22,000のコースの一例。
五感を揺さぶる会員制のフレンチ
イタリア発のラグジュアリーカジュアルブランド、タトラス。「高品質で心地よい時間を過ごすこと」をライフスタイル全般でトータルに提案するべく、東京・青山に構えるコンセプトストア上階に昨年12月、会員制のフレンチレストランをオープンさせた。
店内は艶やかでシックな雰囲気。カマチ陶舗による有田焼の皿などこだわりが詰まっている。

「ショコラ/フォアグラ/トリュフ」。松石氏曰く「甘すぎず重たくならない。素材の組み合わせが特徴的なスペシャリテ」と。
料理長は、国内の星つきレストランや5つ星ホテルなどで経験を積んだ松石匡伯(まさのり)氏。「パー レ セゾン」という店名のとおり、“香りの遊び”、“色彩の旅の体現”をコンセプトに、スパイスや柑橘類、多彩な調理法を用いて四季折々の美味を追求する。
例えば、「毛ガニ/アニス/キャビア」では、甘味の強い毛ガニにエキゾチックなアニスがほんのりと香るジュレを添える。

「毛ガニ/アニス/キャビア」。毛ガニとオマールを使ったビスクのソースとスパイスを合わせて。
「サワラ/桜花/アスパラガス」なら酸味の利いたパールオニオンのマリネや桜のタルタルソースを合わせる、といった具合。食材そのものを活かしつつ、酸味や香りがフックとなり、味わいを印象づけるアプローチは見事のひと言。

『ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション』でも腕を磨いた料理長の松石匡伯氏。
本来は会員制だが、期間限定で一時的に予約が可能。この機を逃さず、訪れてみたい。

シンプル・モダンなメインダイニング。
Par les saisons
住所:東京都港区南青山6-5-39 IIIビル3F
TEL:03-6712-6660(完全予約制)
営業時間:18:00~20:00(最終入店)
休業日:月曜
座席数:テーブル20席
料金:コース¥16,500~
詳細はこちら