昨シーズン、岩手・安比高原スキー場で発売されたBLACK PASS。本物を探究するプロフェッショナル3人が体験し、この日本一高いプレミアム・リフトチケットに出した答えとは。
ノーブルな雪山体験への誘い
極上のシルキースノーで、世界中からスキーヤー&スノーボーダーが集まる安比高原スキー場。昨シーズン発売になり、日本中のスノーリゾートの話題をさらったのが、土日祝日・年末年始のみ1日限定30枚で発売されるBLACK PASSの存在。仕かけ人は当リゾート事業統括本部を統括する、元アルペンスキーヤー皆川賢太郎氏だ。
「世界中のスキー場を体験してきたからこそわかる、雪山でできるノーブル(=高貴)な価値を体験してほしい」と発売したチケットは、キャットを利用した貸し切りコースでの滑走に始まり、ファーストトラック体験やゴンドラ優先乗車など。
「スキー場の経営をするようになり、もっと雪山を価値あるものにしたい。日本一の雪山体験をしてもらいたいと考えた時に、それはやはり“特別な体験”だろう」と考えた。
プレミアムなリフトチケット、BLACK PASSがあれば時間と特別体験が買える。3万3000円は高いかそれとも安いか。本物かフェイクか。そこで皆川氏自身が「本物を探究する人はこのチケットをどう感じるか」と、各界のプロフェッショナルに招待状を送付。さて、安比に集った3人の答えとは。
各界のプロフェッショナルを招待した皆川賢太郎氏
「みなさん、雪山体験どうでした?」
日本用品 代表取締役/元日本テレビアナウンサー 佐藤義朗氏
祖父が創業した山用品を扱う会社の3代目を引き継ぐことになり、改めて昔のカタログを見たところ「本物を伝える。本物をつなぐ」という言葉を見つけたんです。今また会社のマインドとして位置づけました。本物を身につけた時の安心感。それとともに見た景色の感動や移動時間は心を豊かにします。安比の雪の素晴らしさはまさに本物。BLACK PASSを使えばそれを存分に味わえると思います。
佐藤義朗
日本用品 代表取締役/元日本テレビアナウンサー。1985年東京都生まれ。アナウンサーとしてスポーツ中継などを中心に活躍後、山用品を扱う商社、日本用品代表取締役に就任。学生時代はアルペンスキー選手としてさまざまな大会に出場。
プロサウナー/サウナ師匠 秋山大輔氏
どんな分野でもつくり手は本物を体験しないといいものは生みだせないと思っています。僕は世界中のサウナを回ってそれを実感した。つくり手は本物を体験する機会をつくることで、そこにニーズやマーケットが生まれ、最終的にカルチャーが広がり、新しいものが生まれるきっかけを提供できると思う。安比のBLACK PASSは日本で新基準のスノーカルチャーを生むきっかけになると感じました。
秋山大輔
プロサウナー/サウナ師匠。1978年東京都生まれ。日本のサウナのリブランディングやプロデュースを手がける。フィンランドの世界No.1サウナブランド「Harvia」の目に留まり、世界初のグローバルアンバサダーに就任。
現代アーティスト 中北紘子氏
キャットで登って、木々に雪がついてクリスマスツリーのようになっている姿を見たり氷柱を見たりと、日々雪のない場所で過ごしているせいかBLACK PASSでの体験は別世界に来たという感じでした。私にとって本物とは、本来の自分を引きだしてくれるもの。そして流行りに惑わされず自分が成長するたびに寄り添ってくれるように同じ時間を過ごせるもの。BLACK PASSでの体験にも本物を感じます。
中北紘子
現代アーティスト。1981年兵庫県生まれ。2006年東京藝術大学大学院美術研究科絵画科油画専攻修士課程終了後、本格的に創作活動を開始。2021年に自身のギャラリー“Hiroko Nakakita”を神戸旧居留地に開設。
What’s “BLACK PASS” ?
- すべてのリフト、ゴンドラ乗車
- 大型リフト、安比ゴンドラの優先乗車
- ブラックパス専用の西森地域のコースを貸し切り(キャット使用)
- 営業開始1時間前から滑ることができるファーストトラック権
- 専用の山頂ギャラリーカフェの利用(アルコール類は有料)
- フードコート優先レーン+優先席
問い合わせ
安比高原スキー場 https://www.appi.co.jp/snow-mountain-resort/