有形無形の日本伝統文化を継承し、テーマは「人とおカネの循環で明るい未来をつくる」。京都のユネスコ世界文化遺産・元離宮二条城にて去る2025年9月14日・15日の2日間、工芸あり、和装あり、音楽あり、一献あり、おもてなしの「JAPAN DORAKU」の饗宴が挙行された。

伝統工芸の再価値化と異分野交流から生まれる未来のコラボレーション
まだまだ猛暑が続く2025年9月中旬、慶長8年に徳川家康によって築城され、皇室の離宮の役割を担った洛陽の二条城。ロケーションにも歴史遺財をフィーチャーし、ジャパントラッドの再価値化と社会活動のエンタメ化を標榜する「JAPAN DORAKU」(以下、JD)が選りすぐった、伝統工芸をはじめ国内外の温故知新な「コト・モノ・ワザ」が一堂に会した。
エキシビジョン、ワークショップ、ファッション、アート、DJ&ライブ、フード&バーといったバラエティに富んだコンテンツに、JDと理念を同じくする行政、企業、ブランド、メーカー、レーベル、パフォーマーなど、錚々(そうそう)たる顔ぶれが参画しながらも、2日間の催しはオーディエンスとも終始フレンドリー。VIPを含めた来場者は延べ約1万5000人を数えた。
一方、JDは由緒ある日本の伝統工芸を負う職人・技術・生産とブランド・企業・場所とをつなぎ、ビジネスにおけるハブとしてレスポンスを促進することをコンセプトのひとつに掲げている。気さくな演出の会場ゆえ、各ブースではビジター個々人との交流はもちろん、ゲストやアーティスト同士に企業や法人とのコミュニケーションも旺盛! これまで結びつきのなかったジャンル間での新たな出会いやクリエイティヴの邂逅が生まれていて、今後のイノベーティブなコラボやスキームの創出に期待がかかる。
さまざまなカテゴリーでCSR活動の「グッドサーキュレーション」が謳われている今、伝統の後継に端を発した新旧綯い交ぜでのカルチャーのリディスカバリーがJDの意義であると改めて周知できたイベントとなった。
問い合わせ
JAPAN DORAKU https://japandoraku.com/ja


















