世界中にいくつ生活の拠点があろうとも、その空間はすべて住む人の美意識を大きく表現する場となる。さり気ないセンスを放つ空間に必要なインテリアとは?
常に攻め続ける名門ブランド
クルマ、時計、ワイン……ビジネスの覇者たちが手に入れるモノはさまざまだが、その最たるものが人生の多くの時間を過ごす居住空間だろう。なかでも、国内外で多拠点生活をかなえる彼らの多くが、自らの美意識を反映させた空間づくりに選んでいるのが、イタリアが誇るインテリアブランド「Minotti(ミノッティ)」だ。
オーダー家具工房として1948年に創業したミノッティは、3代続く今も家族経営を継承。すべてメイド・イン・イタリーという原則を守り、職人が1点1点制作するバイオーダーを続けている。
そんな老舗でありながら、世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」では、毎年最大級のスペースで“コレクション”と呼ばれる、新たな空間提案を発表。今年2024年は、これまでのミノッティのタイムレスなスタイルをベースにしながらも、より時代性を捉えたデザインでブランドの新たな世界観を提示した。
その傾向をより明確に表現したのが、2024年から新たに加わったデザイナー、ジャンピエロ・タリアフェッリ氏が手がけた「SUPERMOON(スーパームーン)」だ。LAとミラノを拠点に長くファッション業界で活躍した彼によるソファシステムは、’70年代のデザインからインスパイアされたというように、低い重心や、丸みとボリュームのある背もたれなど、温かみとレトロ感を感じるデザインに。ゆったりとした寛ぎとともに人を惹きつける色気ある空間を生みだしている。
そんなアイコニックなデザインながら、シートの組み合わせによってどんな空間にも対応できるバリエーションの豊富さや、希少な大理石などの素材の上質さには、培ってきた歴史と細部に宿る職人の技術に裏打ちされた、ミノッティのDNAが受け継がれている。
誰もが認める信頼と実績を勝ち得ながら、安住した状態にとどまることなく、他とは一線を画すオリジナリティを追求し続ける。そんな攻めのビジネスセオリーを、空間という形で表現するミノッティ。貫くのは、ひとつの家具を選ぶのではなく、“空間”そのものをデザインするという考えであり、だからこそ、住まう人のセンスが薫る本物の空間が生まれるのだ。
1歩足を踏み入れれば包まれる空気感に、その意味と選ばれる理由を感じるはずだ。
神戸旧居留地に誕生したミノッティの新旗艦店
そんなミノッティの世界観とライフスタイルを体感できるのが、西日本に初出店となった「Minotti KOBE」だ。東日本の旗艦店「Minotti AOYAMA」に続く西日本の旗艦店。
場所は歴史ある洋館が立ち並ぶ神戸旧居留地。2階建て、総面積4百㎡の広さにリビングルーム、ベッドルームなどさまざまなコレクションで構成された空間が広がる。1階は約4mという高い天井のもと、禅を意識した内装に4つの空間を配置。
一転、2階はよりプライベートなシチュエーションに。空間を贅沢に使い、まるで邸宅にお邪魔したかのような雰囲気のため暮らしをイメージしやすい。ミノッティが醸成する上質な空間を体験してみてほしい。
問い合わせ
Minotti AOYAMA TEL:03-6434-0142