エグゼクティブたちはこっそり顔筋を鍛え、好印象を与える表情作りの訓練をしていた!? その現場に潜入してきた。【特集 身体のゴッドハンド】
微細な表情こそがビジネスを左右する
「目玉を飛びださせて!」「顎を尖らせて!」。顔の筋肉専門サロン「KTY FACE GYM」に一歩足を踏み入れると、そんな声が聞こえてきた。ジムで肉体を鍛えるように、顔の筋肉を鍛えるのがこのサロン。顔筋コーディネイターのKatsuyo先生の指導のもと、普段意識しない顔の筋肉を動かしていく。頭を動かさずに目玉を動かすだけでどこまで上を見ることができるか、などをやってみると案外難しく、20分もこの顔筋トレーニングをすればヘトヘトになる人が多い。
「深く思考することでできてしまった眉間のシワ、ストレスを感じ噛み締めが強くなって下膨れていく顔。年齢を重ねると誰でも人相が変わっていきます。経営者の場合は、顔の印象によってビジネスの交渉は大きく左右されます。ですから意識的にトレーニングし、力強い魅力的な表情を作ることが大切です」
3万回以上の施術経験をもとに、独自メソッドを作りだしてきたKatsuyo先生のもとには事実、多くのエグゼクティブが通う。
「初回にお会いした際、表情の印象チャートを作ります。本人は気がつかない無意識の表情グセを把握、どの筋肉をどう改善すべきか完全オーダーメイドで施術プランを練っていくんです」
この日サロンを訪れたのは、半年前から通っている、都立家政南口歯科院長の來山(きたやま)修三氏。
「顔に疲れがでてきたと感じ、『表情がない』と言われることも。それでは患者さんに安心感を与えることはできません。歯科医師仲間に教えてもらい、ここにたどりつきました」(來山氏)
目の開き具合に左右差があったが、トレーニングで大幅に改善したそう。
「“表情がない”と言われていた頃より、目に力が入るようになりましたね。けれど來山さんには、口を尖らせるクセがまだあるんです。これは不機嫌な印象を周囲に与えがち。いびきや噛み締めもあるということ、現在は顔の下半分を意識し頰の筋トレを強化しています」とはKatsuyo先生。
表情のクセは、自分では気がつけない。指摘を受け、問題点を見つけ改善を目指す。トレーニング後は横になり、顔面ストレッチケア。黒水牛のツノを使った特注の磁気を帯びた器具で筋肉をミリ単位でほぐしていく。
來山氏は現在月1回ほどクリニックに通っているが、より短期的に6ヵ月集中で行う「エグゼクティブ・Faceブランディングコース」が今後用意されるという。このコースではオンラインで事前ヒアリングとコンサルティングを行う予定だ。
「表情を優しくしたいなど、ゴールを設定し、最善のトレーニングと施術を組み合わせたメニューを提案します。また最初に瞼(まぶた)の筋肉の持久力や眼球の動くスピード、顎の動きの正確さをチェックし、顔筋の状態の解析も行います」
トレーニング後のケアでは、たるみやシミにも効果があるといわれるヒト幹細胞培養液エクソソームを、針を使わず注入するなどの美容アプローチも行う。ゴールに向かってともに進むKatsuyo先生は、さながら「顔のかかりつけ医」といってもいい。
「笑顔に自信が持てると幸せホルモンが分泌されるといわれています。素敵な笑顔は周りの人も幸せな気持ちにします」
顔はビジネスパーソンの名刺。顔のかかりつけ医の指導のもと、顔筋を鍛えれば、さらなる飛躍のチャンスが舞いこんでくる。
噛み締めの強い人に!
四角い顔をスリムにする顎のトレーニング
顔の印象の変化(來山氏の場合)
KTY FACE GYM 表参道本店
住所:東京都渋谷区神宮前4-4-8 村井ビル3F
TEL:080-4574-0720
営業時間:11:00~19:00/土・日曜10:30~18:00
定休日:不定休
料金:エグゼクティブ・FACE ブランディングコース初回¥165,000〜(初回の施術は3時間半、6ヵ月メニューはプロ撮影付きで¥1,188,000~)
この記事はGOETHE 2024年5月号「総力特集:身体を整える神の一手」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら