独ブンデスリーガのボルシアMGで主力として活躍する、日本を代表するセンターバック・板倉滉は、欧州のビッグクラブからも注目される選手。ウインターブレイクのタイミングで帰国した彼が楽しみにしていたのは、英国の高級SUV、ベントレー・ベンテイガと過ごすことだった。
こんなに運転しやすいクルマはない
ヨーロッパで活躍する日本人サッカー選手のなかでも、板倉滉は注目すべきプレーヤーのひとりだろう。所属する独ブンデスリーガのボルシアMGでは主力選手として活躍、キャプテンマークを巻く試合もあった。また、2024年12月には、ドイツの有力専門メディア『キッカー』の「今節のベストイレブン」にも選ばれている。
日本代表でもキャプテンマークを託されるなど、さらなる飛躍が期待される大型センターバックは、2024年の暮れ、ウィンターブレイクを過ごすために帰国していた。日本で年末を迎えるにあたって、板倉は楽しみにしていたことがあるという。それは、日本での移動用にベントレー・ベンテイガEWBを運転することだった。
取材の数時間前に羽田に着陸したばかりだという板倉は、「実はこの夏のオフにも、ベントレーのコンチネンタル GTという2ドアクーペを運転したんです」と、にこやかに振り返った。その表情は、「爽やか」という言葉がこれほど似合う笑顔はないと思えるほど、清々しいものだった。
「コンチネンタル GTは最高でしたね。乗り心地が快適で静かだし、パワーも圧倒的です。そのときにベンテイガにも少しだけ乗せていただいたんですが、世の中にこんなに運転しやすいクルマがあるのかというぐらい、乗りやすかったんです。ハンドルも軽いし、外観から想像するより断然小回りが利きます。だから冬休みにはベンテイガを運転したいと、帰国するのを心待ちにしていました」
夏のオフに板倉とコンチネンタル GTのツーショットがSNSに投稿されると、「格好いい」や「似合っている」など、ファンからは絶賛の声があがった。
「夏のオフは、コンチネンタル GTでいろいろな場所に出かけました。一番の思い出は、長野Uスタジアムで僕が主催したKo creation project(通称:KCP)という社会貢献プロジェクトのイベントに出かけて、帰りに軽井沢に寄った小旅行ですね。僕は小学生の頃から(川崎)フロンターレの下部組織で育って、中村憲剛さんをはじめとするスター選手が素敵なクルマから降りてくる姿に憧れました。同じように、僕がベントレーから降り立つ姿を格好いいと思ってもらえたなら、うれしいです」
板倉滉はなぜ、ベントレーを選ぶのか
こうして、板倉はこれから乗るベントレー・ベンテイガEWBと対面した。そして、「ボディカラーがパープルだと聞いていたのですごく派手なのかと思っていましたが、品のある落ち着いた紫ですね」と相好を崩した。身長188センチの板倉は、全長5305ミリ、全高1739ミリのベンテイガの存在感に負けていない。単に背が高いというだけでなく、ドイツで活躍しているという自信が、オーラを生み出すのだろう。
「ラミ・ベンセバイニというチームメイトがいて、ドルトムントに移籍してしまったんですが、彼がこのクルマに乗っていて、羨ましいと思っていました。サッカー選手はいろいろな高級車に乗って練習場に現れますが、ベントレーは少ないんですね。やっぱり、高級車のなかでもひとつ図抜けた存在というか、特別な感じがあります」
ファッションや時計も好きだという板倉に、このクルマに似合いそうなコーディネイトを尋ねてみる。すると、「うーん……」とうなってから、こう答えた。
「ホントはジャケットを羽織ったりすると似合いそうですが、僕は基本、カジュアルなんですね。だからきれいめのカジュアルで、そんなに肩ひじ張らずにリラックスした感じで乗るのが格好いいかなと思います」
クルマや時計が好きな理由を尋ねると、「やはり、憧れのフロンターレの選手がいいクルマに乗って、いいモノを身に着けていたのを小さい頃から見てきたのが大きいと思います」と即答した。
「時計に関しては、なにかの記念に買うことが多いですね。タイトルが取れたとか昇格したとか、時計が思い出の一部になっています。日本代表にも時計が好きな選手がたくさんいるので、時計の話題になると盛り上がりますよ」
自分たちの世代で日本代表を勝たせたい
2025年の抱負に話題が移ると、柔和な笑顔がきりりと引き締まった。
「チームの順位で自分の評価が変わってきますし、特にセンターバックというポジションだと勝ち負けが重要なので、とにかく勝つということを第一に考えています。ボルシアMGも所属3年目で、年齢的にも若くはないので、おのずとチームを引っ張るような立ち位置になっていくと思います。
今年3月には日本代表のワールドカップ最終予選を日本で戦うので、そこでしっかりとワールドカップ出場を決めたいですね。自分たちの世代で代表を勝たせたいという思いもあるし、できるだけ長く代表でプレーしたいという気持ちを強く持っているので、しっかり準備をして戦いたいです」
ここでベントレー・ジャパンのスタッフから、「やはりベントレーはイギリスのブランドなので、イギリスでプレーしていただきたいという気持ちもあるのですが……、いかがでしょう?」という、かなり強いパスが送られた。けれどもさすがは日本を代表するセンターバック、強すぎるパスを正確にトラップして、真摯に答えた。
「ドイツのブンデスリーガは、スタジアムの雰囲気もいいし、プレーしていてすごく楽しいんですよ。でも、イングランドのプレミアリーグが現時点での世界最高峰のリーグだというのは間違いありません。だから機会があれば、イングランドでプレーしたいという気持ちもあります」
そう言い残すと、板倉はさっそうとベントレー・ベンテイガ EWBに乗り込んだ。日本サッカーの浮沈の鍵を握るセンターバックは、片手をあげて軽く会釈をしてから、師走の都心へと走り出した。
問い合わせ
ベントレーコール TEL:0120-97-7797