連載「意欲的新作ウォッチ」の第135回は、ブルガリの「ジェラルド ジェンタ アリーナ バイレトログラード プレイングフットボール ミッキーマウス ディズニー」を取り上げる。
キャラクターウォッチの新ジャンルを打ち立てた名コレクションが再び！
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」、パテック フィリップ「ノーチラス」などの生みの親であり、“時計界のピカソ”と呼ばれる鬼才ジェラルド・ジェンタ。
ディズニーと初めてパートナーシップを結んだ時計デザイナーとしても有名であり、1980年代に自身のブランドから発表されたコレクション「レトロ ファンタジー」は、当時の高級時計の常識ではありえなかった新しいキャラクターウォッチとして、一部の時計マニアの間で人気を博した。
ブルガリは、2000年にジェラルド・ジェンタ社を傘下に収めたことで知られているが、才気あふれるジェラルド・ジェンタが考案したユニークなタイムピースに敬意を払い、現代に引き継いでいる。
ジェラルド ジェンタ アリーナ バイレトログラード プレイングフットボール ミッキーマウス ディズニー
限定200本。自動巻き、SSケース、径41mm。¥2,893,000
最新作の「ジェラルド ジェンタ アリーナ バイレトログラード プレイングフットボール ミッキーマウス ディズニー」は、ミッキーマウスがフットボールを楽しむ姿をバイレトログラードの機構を用いて表現。ジャンピングアワーとレトログラードミニッツを搭載した自動巻きムーブメンCal.BVL300を搭載し、文字盤の上部では時刻を、下部は日付を表示する。右腕の分針が30分を経過すると、鼻先にボールが飛んでいく仕掛けとなっている。
1996年に発表されたバイレトログラードのレイアウトを踏襲したダイヤル。細部の仕上げを徹底することで高級時計らしい仕上がりに。
従来のキャラクターウォッチと一線を画す特徴的なケースデザイン。
外装技術も特筆すべきものがある。マザー オブ パールの文字盤はマイクロレリーフ効果で独特の深みを生み出している。文字盤には14枚のプレートが使われ、パッドプリントの技法でデザインされたカラーパターンが形成されており、一部モチーフに透明なラッカーが塗られている。その工程は20以上にも及ぶという。
200本限定という希少性もこのモデルの魅力だろう。装いを新たに現代へ蘇ったコレクターズピースはどこまでも個性にあふれている。
問い合わせ
ブルガリ ジャパン TEL:03-6362-0100
■連載「意欲的新作ウォッチ」とは……
2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選！ 時代を超えて輝き続ける、腕時計のパワーを改めて感じて欲しい。
