多種多様なストレス下においても、心と身体のコンディションを保ち、ONOFF問わず、いいパフォーマンスを発揮したい。パワーの素、笑顔を得る3冊をご紹介します。
スランプゴルファーの世界に陥ったら！
まずは、とんでもない男・大塚友広さんの実話『マンガでに身につく！ 普通のビジネスマンがゴルフ歴たった1年でスコア70台を出したメソッド。』（幻冬舎、1650円）。
その名の通りのゴルファーにとって夢のような話をマンガ化したもので、すんなり読みやすいです。著者は、筋骨隆々でもなく、どこのスクールにも通わず、独学でパープレイを実現。さらに、その1年はゴルフ漬けではなく、仕事に勤しみ、週2～3回の練習と約20ラウンド、自己検証を繰り返し、辿り着いたという。数年、100前後をうろちょろし、いろんな理論を試しては迷走している私にとって、また光が見えたお話でした。
著者の大塚さんが編み出した理論「すべてはインパクトの前後30センチにあり」「ダウンブローも叶う、目線軸」「インパクト率が高まる、スモールスイング革命」etc.は、一度試してみる価値はあると思います。
運動不足で身体も心も頭も重くなったら！
お次は、メジャーリーガーや数々の経営者たちから支持される吉田輝幸トレーナーの著書『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』（幻冬舎、1430円）。
スポーツ選手の使命が試合で勝つことなら、ビジネスパーソンのそれは、仕事で成果を上げ、勝ち進むこと。中身は違っても結果が勝負という点では、どちらもアスリートであり、ビジネスパーソンは、“ビジネス・アスリート”になるべきだと。そのためには、スポーツ選手にとって、本番の試合となる競技の補助としてトレーニングがあるように、ビジネス・アスリートも、身体のトレーニングを行うことで、本番である仕事のパフォーマンスを上げることができるんです。
本書は、道具もなしに自宅やデスクワークの合間にできる簡単なトレーニング方法と理論が書かれています。さらに、ページ内のQRコードを読み込むと、30秒程度の動画が見られるのがいい。吉田トレーナーが提唱する６つの分野の能力をバランスよく高め、仕事はもちろん、家事や育児、趣味のスポーツなど、すべてに全力投球できるキレッキレの身体を手にしてみてはいかがでしょうか。
娘に邪険にされそうになったら！
最後は、ベストセラー「家族のトリセツ」シリーズの第3弾、父親のための『娘のトリセツ』（小学館新書、902円）。家族といる時間が増え、妻はおろか、子供達にまで邪険にされる…なんてことにならないためにも！ 『妻のトリセツ』により、夫婦関係は改善した（と勝手に思っている）ので、次は愛娘との良好関係をずっと続けるために。
「思春期の少女の自我が大きく、前髪のカットに失敗したら世界の終わり、学校になんて絶対に行きたくない」。この女性特有の自我をどこかでリストラさせて、「自意識が高すぎて、イラつきがちな女性」ではなく、「目標に一途で、明るい女性」になってくれたほうが彼女の幸せにつながっていく。娘が幸せになるかどうかは父親の接し方次第ですぞ、などと言われてしまったら、もう読む手にも力が入ります。
脳科学のエキスパートである著者の、「いきなり5W1Hの質問をしてはいけない」「娘が一番ではないことを知らせる」「妻ファースト、妻の悪口を言わない」など、男性的にはうっかりやらかしてしまいそうな数々。やはり男性脳と女性脳は違うんですね。これを日々意識して言動に気を付ければ、「パパ、ウザい」なんて一生言わせないぞ（本能的には、一時期あるべきなのだそうだけれど）。
何も考えずにライトに一気読みしたいと思ったら！
蛇足でもう一冊。一瞬尊敬のまなざしを送ったキョーレツなタイトルの『それでも俺は、妻としたい』（新潮社、1650円）。昨夜、友人に強く薦められて読んだのですが、予想に反して一気読み。『百円の恋』などの脚本家・足立紳さんの作品で、小説なのですが、内容はほぼ実話（読み終わった後に知って驚愕！）。40歳・年収50万円の売れない脚本家の男と、豪快なその妻との日常が描かれています。断られながらも毎週のように妻にSEXを懇願したり、働きもしないでママ友とのHな妄想を膨らませたり、どうしようもない男の心理がとてもリアルで。。。共感する部分も多々ありながら、笑って、ドキドキして、ホロっとするという、いつの間にか心を持っていかれた一冊。でも、なんとなく誤解されそうなタイトルなので、女性陣に見られないように取扱注意ですね。
