モンブランのマルコ・トマセッタ氏は、タイムレスなエレガンスと知性が宿る贅沢を追求する。一時的な流行ではなく、長く寄り添えるデザインを生み、人が自然体で楽しめるものを届けることを大切にしている。

時を超えるエレガンスと、時を刻む盟友
彼のインスピレーションの源泉のひとつは旅。特に日本の美意識には強く惹かれ、京都で伝統や紙文化に触れ、創造力を刺激されたという。
「日本はテクノロジーと伝統が共存する国。その融合の美しさには深く感銘を受けました」
新作のバッグには、持つ人のライフスタイルを映しだすという哲学が込められている。
「外出する時、本当に必要なものだけを選び、洗練された形で持ち歩くことが大切です」
バッグやステーショナリーは、旅や日常に寄り添う相棒のようなもので、使うほどに味わいが増し、持ち主の物語が刻まれていく。
また、「書くことは生きることそのもの」と語る。文字は時を超えて響き、自分の軌跡を残し、新たな旅や日常へと続く。モンブランのプロダクトもまた、持ち主の人生に寄り添い続ける存在でありたいと考え、モンブランのプロダクトは世代を超えて受け継がれる。
「だからこそ、新しい世代にも響くデザインを意識しています」
アーカイブを紐解き、伝統とモダンの調和を追求し、現代のライフスタイルになじむ革新性を加える。彼にとってのラグジュアリーとは静寂と安心感。モンブランのプロダクトは、人生の物語を紡ぐ友となるだろう。
Marco Tomasetta
ヨーロッパ・デザイン学院(Istituto Europeo di Design)卒業後、プラダ、クロエ、ルイ・ヴィトンを経て、ジバンシーでレザーグッズのクリエイティブディレクターを務めた後、2021年3月より、モンブラン クリエイティブディレクターに就任。
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