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2025.03.01

ラグジュアリーホテルに“福袋”感覚でお得に泊まれる。新サービス「THE GRAND HOTEL COLLECTION」とは

2025年2月27日にFosun Real World Assetが、エリアを限定したラグジュアリーホテルのデジタル宿泊権「THE GRAND HOTEL COLLECTION」の販売を開始した。ホテルとユーザー、双方のメリットを追求した新ビジネスの魅力を、同社代表取締役会長の山田卓也氏と、ホテルに加え、FinTechにも詳しい、金融メディア『ZUU online』を運営するZUU代表取締役の冨田和成氏との対談から紐解く。

山田卓也氏(左)と富田和成氏(右)
Fosun Real World Asset代表取締役会長・山田卓也氏(左)と、ZUU代表取締役の冨田和成氏(右)。

ホテル業界で長年の課題とされてきたのが、シーズンに大きく左右される客室稼働率の変動と、利用者都合による予約日直前のキャンセルだ。特に後者は、全額返金に応じるケースが少なくないため、ホテル側に大きな損失を与えてきた。このような他業種に比べても事業リスクの高い業態からホテルは必要収益に事業リスクに応じたプレミアムを上乗せする形でホテル宿泊を販売してきた。

こうした“事業リスク”を流動化し、ホテルとユーザー、双方にとってのメリットを追求したのが、エリア限定で、ラグジュアリーホテルのデジタル宿泊権を特別価格で提供する「THE GRAND HOTEL COLLECTION(ザ グランドホテル コレクション)」である。

2025年2月27日に販売が開始する「TOKYO COLLECTION」では、ザ・キャピトルホテル 東急、グランド ハイアット 東京、THE AOYAMA GRAND HOTELの3つのラグジュアリーホテルが参画。ユーザーは、専用サイトの空室カレンダー(対象期間は2025年6月1日~2025年8月31日)から、自身の都合に合わせて日程を選択(1泊単位)し、クレジットカードで購入。上記3つのホテルから抽選で選ばれたホテルに、最大51%オフで宿泊できるという仕組みになっている。

ホテルが抽選で決定=福袋のようなワクワク感を味わえる

山田卓也(以下山田) 弊社の親会社であるFosunグループは、日本全国で多岐にわたるアセットクラスを運用しています。ホテルとのお付き合いも多いのですが、そこでよく耳にするのが、ホテルが抱える事業リスクの問題でした。今回新たにリリースする「THE GRAND HOTEL COLLECTION」は、その問題を解決しつつ、ユーザーにとっても魅力あるサービスを目指しました。

ホテル側のメリットは、閑散期の在庫の解消および直前のキャンセルリスクの回避によって、売上の確保と収益アップが見込めることであり、ユーザー側のメリットは、ラグジュアリーホテルにお得に宿泊できること。今回の「TOKYO COLLECTION」は、1泊当たり73,886円~75,581円(消費税、サービス料込)で販売していますが、これはホテルの正規客室料金からかなり抑えられた金額であり、一般的な宿泊予約サイトよりも割安になっています。万が一、購入から24時間以内にもっと安価な商品を見つけた場合は、無料キャンセルも保証させていただきます。

Fosun Real World Asset代表取締役会長 山田卓也氏
山田卓也/Takuya Yamada
1962年京都府生まれ。銀行などを経て2015年にFosunグループ傘下の不動産アセットマネジメント事業を行うイデラ キャピタルマネジメントに入社。1992年に中国で創業したFOSUN Internationalとブロックチェーン領域でのトータルソリューションを展開するHashPortがジョイントベンチャーとして2024年に立ち上げたFosun Real World Assetに、代表取締役会長として就任。Fosun Global Partner、Fosun Hive Overseas Chairman/CEOも務める。

冨田和成(以下冨田) とてもおもしろい仕組みですね。当社のクライアントには不動産投資家も多く、みなさん、利回りに悩んでいらっしゃいますが、それはホテルも同じこと。年間を通じて、いかに客室を稼働させるかで、利益率が大きく変わってしまいますから。空室リスクが低減するのは、ありがたいでしょうね。

ユーザーの立場からも、このサービスは有益だと思います。近年、インバウンドの増加もあってホテルの室料が驚くほど高騰していて、僕の周囲にも、泊まるホテルのランクを渋々下げたという人が少なくありません。そういう人たちが、このサービスを利用することで、価格高騰前に利用していたラグジュアリーホテルに泊まれる機会が増えるかもしれませんしね。

どのホテルに泊まれるかは抽選で決まるんですよね。いつの時点で判明するんですか?

山田 ご購入をいただくと、専用サイトのマイページにデジタル宿泊権となる“封筒”が届くのですが、実際に予約を入れる段階で、封筒を開封していただくと、当選したホテルがわかるようになっています。いわば、サプライズですね。ユーザーには、一流のホテルに宿泊するという安心感と共に、どのホテルが当たるのかというワクワク感もお届けしたいと考えています。

私もそうなのですが、ふだん利用するホテルは意外と決まってしまいます。なかなか冒険ができないというか(笑)。ですので、「ホテルが抽選で決まる」のは、自分では選ばないホテルに泊まる良い機会になるのではないかと思っています。

冨田 なるほど。「TOKYO COLLECTION」の3つのホテルのテイストが異なるのは、そういう理由もあるのですね。

プレゼント使用や専用サイトでのリセールも可能

山田 ホテルがサプライズであることに加え、「THE GRAND HOTEL COLLECTION」が一般的な宿泊予約サイトと大きく違うのは、プレゼントとしての利用やリセールが可能なところです。購入時点でユーザー側の支払いは確定してしまいますが(返金不可)、万が一、購入した日に宿泊できなくなった場合、封筒の開封前(宿泊するホテルが判明する前)であれば、ご家族や大切な方にプレゼントすることもできますし、専用サイトでリセールもできます。

冨田 ホテルも金額も伏せた状態でプレゼントできるのは、魅力ですね。一般的なホテルの宿泊券は金額が記載されているので、贈る側も贈られる側も興ざめしてしまいます。それに、リセールできるのも、一般的な宿泊予約サイトにはない試みで、興味深いですね。

山田 リセール価格は出品者が自由に設定できるため、購入金額より高く販売できる可能性があるかもしれません。ただし、あまり高額だとリセールが成立しないかもしれませんが。

冨田 海外では、大きなイベントが開催されると、周辺のホテルの値段が驚くほど上がります。日本でも、そうしたダイナミックプライシング(変動料金制)が定着しつつあるので、事前に安く仕入れておいて、リセールで高く販売し、利益を得るということも、できなくはなさそうですね。仕事柄、僕はホテルをアセットとして見ていますし、FinTechにも長らく関わっているので、そうしたマーケットが確立するとおもしろいなと思います。

ZUU代表取締役の富田和成氏
冨田和成/Kazumasa Tomita
1982年神奈川県生まれ。証券会社にて富裕層向けプライベートバンキング業務を担当。2013年にZUUを設立し、月間400万人超を集める金融経済メディア「ZUU online」など資産運用の総合プラットフォーム運営、FinTech推進支援を行う。2025年3月28日に新著『超鬼速PDCA』が発売される。

山田 おっしゃる通りですね。現時点では想定していませんが、今後、ユーザーが増え、リセール市場が拡大すれば、そうした利用法も出てくるかもしれません。

今後は京都、北海道、沖縄へとサービスを拡大

冨田 第一弾は東京のホテルでしたが、今後はどのエリアのどんなホテルが対象になるのでしょうか?

山田 京都、北海道、沖縄など、日本全国をターゲットに、さまざまなブランドのラグジュアリーホテルとすでに交渉させていただいています。ホテルの価格帯によって販売価格は変わる予定ですが、“サプライズ”と“リーズナブル”にはこだわりますので、「あのホテルがこの価格で⁉」と皆様に喜んでいただけるラインナップになると、期待してください(笑)。

冨田 それは、楽しみですね。

山田 私自身もホテルに泊まるのが好きなのですが、上質なホテルをリーズナブルに泊まれる機会をご提供することで、多くの方々にホテルライフの楽しみを知っていただきたいという願いもあります。自分が住んでいるエリアでも、ホテルに泊まることで、同じ街が違う景色に見えることがあると思うので。ホテルは、旅先での滞在場所になるだけでなく、非日常を手軽に感じるためのツールにもなるような気がします。

冨田 なるほど。僕も、執筆のためにホテルに泊まることがあるのですが、自宅とは違う場所に身を置くことで、仕事のスイッチが入るのは実感しています。

山田 夏頃までには、サイトの英語と中国語対応を予定しているなど、インバウンド需要も視野に入れています。「THE GRAND HOTEL COLLECTION」のラインナップがさらに充実し、マーケットが拡大することで、ホテルとユーザー、双方にとってWIN-WINな関係が構築できるよう、尽力したいと思います

<TOKYO COLLECTION 概要>

■ホテルの部屋タイプ
 ザ・キャピトルホテル 東急(デラックス キング、1室2名、子供は2名まで添寝可能)
グランド ハイアット 東京(キング or ツイン、1室2名、子供は12歳以下の2名まで添寝可能)
THE AOYAMA GRAND HOTEL(スイートキング、1室2名、子供は1名まで添寝可能)

■宿泊可能日程
2025年6月1日~2025年8月31日
※土日祝日を含め、すべての日程から購入可能(先着順の為在庫なくなり次第販売終了)。
※空室カレンダーより日付を選択し、購入。
※決済方法はクレジットカードのみ。

■販売期間
2025年2月27日~2025年4月20日

問い合わせ
Fosun Real World Asset https://fosun-rwa.co.jp/ja/

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=太田隆生

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