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仕事が楽しければ
人生も愉しい

PERSON

2024.01.27

川口春奈「本当は心配性だし、気にしい」

2024年もまた話題を振りまいてくれるであろう川口春奈。明るくあっけらかんとしたパーソナリティの裏側にさらに迫っていきたい。インタビュー3回目。#1#2 ■連載「NEXT GENERATIONS」とは

腕時計はロマン

2023年、SNS界隈を少しにぎわせたのが、川口春奈の「時計趣味」。ハードな仕事の裏側で川口が楽しんでいる趣味の世界について水を向ける。

「趣味は、別に多いほうと思っているわけではないですけど、リラックスして自分が本当に楽しんでいることは確かに多いですね。動画にもしていますけど、買い物やサウナ、美味しい食事やキャンプなんかも好きです。時計ですか? 好きですよ。クルマも好き。少し男子っぽい部分はあります」

ライフスタイル誌『ゲーテ』でも、腕時計にストーリーを重ねて、モチベーターとして紹介することもしばしばあるが、川口にとっての時計はどのようなものだろうか。

「腕時計はロマンだと思います。所有することは夢でもありますし、モチベーションにもなっています。この時計に相応しい人であり続けるためには、仕事も頑張らなきゃな、とか思いますよ。ゲーテ読者のみなさんが感じているようなことと同じです(笑)。洋服を買うのとは趣が異なるじゃないですか。やっぱり時計を買うのは重みがありますよ」

川口春奈/Haruna Kawaguchi
1995年長崎県生まれ。2007年にモデルデビュー。2009年女優デビュー後も順調に活躍の場を広げる。俳優業のほか、人気番組『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』や自身のYouTubeチャンネル『はーちゃんねる』で素な一面も見せる。

人としてのバランスを大事にする

趣味の時間を楽しむのも、仕事に全力で打ち込める秘訣。ワークライフバランスを上手にキープしているように見える。

「自分の時間は大切ですから。結局自分が楽しめないとダメだなと思っているんです。自分の人としてのバランスを大事にしています。自分らしさがなくなったら仕事にも悪影響を及ぼすと思うので。もちろん、自分の100%を仕事には注げないので、バランスを保ちながら楽しめたらと」

仕事を全力で楽しむために、自分の時間も大事にする。こうした点は、とかくバランスを見失いがちなビジネスパーソンにも学びとなるところだろう。

2022年に出版した自身のフォトブック『I AMU HARUNA』でもさまざまな思いを吐露しているが、「日常の不安」について触れている点も印象的だった。そのあたりはこの1、2年で変化はあったのだろうか。

「そんなこと言っていましたっけ?(笑)。コロナ禍もあってそんな不安もあったのかもしれません。すぐに忘れちゃう(笑)。

ただ、本来、自分の性格は決してポジティブではない。心配性だし気にしい(笑)。だから、そうしたネガティブな気分もすぐに口にしてしまう。でも、持ち前の“なんとかなるさ精神”で向き合っています」

なんだかんだ言っても好き

やはり、カラッとしている。

仕事に軸足を置きながら、決して無理をせず、人生を精一杯楽しもうとする姿勢。川口春奈の魅力の真髄があるように感じられた。

そこで最後の最後、川口のパーソナリティが垣間見えたところで改めて、「川口さんにとって仕事とは?」という質問を投げてみた。すると、少し考えて真剣な表情で答えてくれた。

「“それしかない”ですね。10代から今まで、めちゃくちゃ時間を捧げてきたものですから。そもそも三日坊主で、何事も長くは続けられない性格の自分がここまで続けてきたものだから、周囲の支えや、数々の良縁が支えてくれたのはもちろんですが、やっぱりなんだかんだ言って好きなんだと思います。

自分が何か人の役に立てることと言ったら、やっぱり作品に出演すること。それを見て救われたり、何かを感じ取ったりしていただけるような、影響を与えることができる仕事に、自分自身もやりがいを感じています」

自分を愛し、仕事を愛する川口春奈の躍進は、2024年も変わらずに見ることができるはずだ。

衣装クレジット:ワンピース¥485,100、ブーツ¥323,400、イヤリング¥74,800(すべてフェンディ/フェンディ ジャパン TEL:03-6748-6233)

■連載「NEXT GENERATIONS」とは
新世代のアーティストやクリエイター、表現者の仕事観に迫る連載。毎回、さまざまな業界で活躍する10〜20代の“若手”に、現在の職業にいたった経緯や、今取り組んでいる仕事について、これからの展望などを聞き、それぞれが持つ独自の“仕事論”を紹介する。

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