ヴァシュロン・コンスタンタン 現代に蘇った不朽の名作

過去の傑作の姿を蘇らせることができるのは、老舗ブランドの特権である。1755年に創業したジュネーブの最古参ヴァシュロン・コンスタンタンは、1956年モデルをベースとする新作コレクション「フィフティーシックス」を発表した。今年で264年目を迎えた時計作りの伝統。そして、モダンなクリエイションの両方を味わうことができるのだ。

名作の復刻時計で新たなファン層を切り拓く

1956年誕生の「リファレンス6073」の最大の特徴は時計のラグにブランドアイコン「マルタ十字」のデザインを取り入れたこと。そのアピールをするため、当時の広告でもマルタ十字を随所に使用。

〝実用品であり装飾品でもある〞という腕時計の本来の姿をかなり色濃く残していた20世紀中期は、腕時計の黄金期とよばれ、さまざまなデザインが生まれた。

ヴァシュロン・コンスタンタンでは、1956年に同社初の自動巻きムーブメントを搭載した「リファレンス6073」が誕生。その特徴は同社のシンボルマークであるマルタ十字の姿をラグに取り入れた点にあった。のちにメンズウォッチの金字塔と評価されたこの傑作が、今年、モダンに復活した。

基本となるデザインコードは引用しつつ、ドレスウォッチでありながらステンレススチールケースもラインナップ。モデルのバリエーションも実用的なカレンダー系機構を選んでいる。

ヴァシュロン・コンスタンタンでは近年、SNSを使ったメディア戦略を積極的に展開。こういったかつての名作を復刻したモデルの情報をインターネット上でも拡散するのは、幅広い層へのアピールを目論んでいるから。その入り口となるのが「フィフティーシックス」であり、ここから同社の新時代が始まるのである。


フィフティーシックス・コンプリートカレンダー
ふたつの小窓と針で、月、曜日、日付を表示。さらに6 時位置にムーンフェイズも搭載。ラグ周りはオリジナルと同様にマルタ十字から着想を得た複雑なラインを描く。サファイアクリスタルの風貌はレトロなボックス型。自社ムーブメントCal.2460QCL/1はジュネーブ・シールを取得。

自動巻き、18KPGケース、径40mm。¥4,070,000(予価)[9 月発売予定]


Variations of FIFTYSIX

問い合わせ
ヴァシュロン・コンスタンタンTEL0120-63-1755


Text=篠田哲生