クレスト永井俊輔社長の愛用ロレックス「家族の証であり、アイデンティティである3本」

ロレックスに魅せられてしまった者は、ただひたすらその王冠を追い求める。このブランドのどこがそれほど彼らを夢中にさせるのか? 正確で丈夫で端正。でもそれだけではない。男たちを虜にするロレックスの秘密に迫るべく、愛用者たちの物語を取材。彼らがロレックスに心惹かれる理由とは――。


右:1980年代後半~1990年代前半製 デイトジャスト Ref.16234
中:1990年前半~2000年前半製 シードゥエラー Ref.1660
左:2000年代製 コスモグラフ デイトナ Ref.116509

右:祖父から受け継いだデイトジャスト。「いつも祖父がつけているのを見ていました」。中:学生時代サーフィンのチャンピオンだった永井社長。「今でも海に行く時には着用します」。左:珍しいブルー文字盤のデイトナは自ら購入。「青は自社のコーポレートカラー。百貨店で見つけて、インスピレーションを感じました」。

ファミリーとビジネスの象徴

はじめてのロレックスは高校の入学祝い。なんとも羨ましい話に思えるが……。

「嬉しかったけど、同時にプレッシャーも感じました。父にしてみれば時計は"レバレッジ"。ロレックスを贈りながら、同時に僕に地元の不動産業を任せた。しっかり経営しなければ時計は取り上げるぞってことなんです」

店舗ディスプレイなどを手がけるクレスト永井俊輔社長にとって、ロレックスは、ファミリーとビジネスの象徴だ。祖父から受け継いだデイトジャスト、入学祝いに父から贈られたシードゥエラー、そして自分の力で購入したコスモグラフ デイトナ。それぞれ使いみちも異なる。

「家族や先祖について考えなければならない時はデイトジャスト。父から引き継いだ会社の重要な決断をする時はシードゥエラー。新しいビジネスを手がけたり、自分を信じる時はデイトナをつけます」

もはやそれは時計ですらない。

「時間を合わせていないこともありますよ(笑)。家族の証であり、アイデンティティ。父が手堅く守ってきた会社を僕はグローバルに育てたいと思っている。リスクをとる時は、いつも時計に祈るような気持ちです」


Shunsuke Nagai
クレスト代表取締役社長。1986年群馬県生まれ。父親が経営するクレストに入社。顧客関係管理などを活用し、店舗等のサイン&ディスプレイ業界の最大手に成長させた。2016年現職に就任する。


Text=川上康介 Photograph=鈴木泰之