ブランディングプロデューサー柴田陽子が愛用する腕時計とは?

ビジネスにおいて腕時計は必須のアイテムと言われるが、実際に"デキる"ビジネスパーソンはどのような腕時計をつけているのだろうか? ブランディングプロデューサーとして活躍する柴田陽子さんに、愛用する腕時計を見せてもらった。


「腕時計を買うたびに"仕事を頑張ろう"と思います」

ローソン「ウチカフェスイーツ」、グランツリー武蔵小杉の総合プロデュース、そして今年リニューアルオープンした東京會舘などなど……。2004年に設立した柴田陽子事務所、通称「シバジム」を率い、多岐にわたるプロデュースで独自の地位を築く柴田陽子さんにって、"仕事"と"腕時計"は切っても切れない関係で結ばれている。

「高い時計は理由がなければ買えないので、無理矢理いつも理由を探しています。私の場合は"大きな仕事が取れた"とか、"大きなプロジェクトが完了した"とか、"会社が何年続いた"とかですね。そういう、自分の仕事に対しての節目を理由にして腕時計を買うことが多いです。やる気というか、買う度に"また仕事を頑張ろう"と思えるので、それが腕時計のいいところですね」

現在、柴田さんが愛用している腕時計。(左から)ピエール・クンツ「レトログラード セコンド デイト」、ジャガー・ルクルト「レベルソ・ワン」、シャネル「J12」、フランク ミュラー「トノウ カーベックス ダイヤモンド」

「ピエール・クンツは、エレガントなものとして確かな腕時計ブランド」

柴田さんにとっての初めての高級腕時計は、25歳の時に買ったパネライ。次は、30歳を超えて独立してから購入したピエール・クンツ。ともにメンズの時計をセレクトした。

「パネライは、自分のお金で初めて買った時計。その時はスポーティでボーイッシュな装いみたいなことが好きで、それに合わせてメンズの時計を選びました。ここにあるピエール・クンツは、15~16年前に当時付き合い始めたばかりの今の旦那から"エレガントなものとして確かな腕時計ブランド"と教えてもらって買いました」

その後、仕事をよりよくしていく中で「もっと日常的に軽くて使いやすい時計が欲しい」と思い、約10年前にフランク ミュラーを手に入れた。最近購入したシャネル、ジャガー・ルクルトは、「自らのファッションに合うデザイン性」「日常での使いやすさ」を重視してセレクトしたという。

「理由がないことは、あってはいけない」

新しい時計を購入する度に「また仕事を頑張ろう」と思えるのは、自分自身を常にアップデートし続ける柴田さんだからこそ。大きな仕事を成し遂げてもなお、高いモチベーションを保つ秘訣がそこにあるのかもしれない。そんな、柴田さんには若かりし頃から現在まで、仕事でこだわり抜いてきたことがある。

「理由がないことは、あってはいけないと思っています。部下の立場だった時も"これは何のために? この目的は何ですか?"と上司に必ず聞いて、目的を理解した上で仕事をしていましたし、自分がリーダーになって社員に何かを伝える時も、必ず理由とか目的を持ってものを進めてきましたね」

仕事をすることにおいて常に「理由」を求める柴田さんが、次に狙っている時計とはーー。

「ジュエリーウォッチです。時計の持つアート性みたいなことに最近は惹かれます。ハリー・ウィンストンの限定のジュエリーウォッチを雑誌で見て、"こういうのってどういう技術やテーマで作るのだろう"と。ほかのブランドでも、さまざまなジュエリーウォッチがあって、そこには宝飾品としての技術が詰め込まれていて面白い。機能だけだともういらないですけど、長く使うものだからこそ、価格が高いものだからこそ、自分自身に対しての記念になる理由が腕時計にはあると思います」

Yoko Shibata
1971年生まれ。ブランドプロデューサーとして多岐にわたるコンサルティング業務を請け負う。2004年「柴田陽子事務所」設立。'13年に洋服ブランド「BORDERS at BALCONY」も立ち上げた。


Text=鈴木 悟(ゲーテWEB編集部) Photograph=江藤義典