2015年新作時計、傾向と対策~ホワイト編~


傾向と対策 5 ホワイト
白でアクセサリーとしての価値を高める手法

 今や、高級時計を実用品として見ている人は少ないだろう。時間を知るためだけに数百万円も出す人はいない。ほとんどの人は、ファッションとして時計を楽しんでいる。その証拠となるのが、ホワイトウオッチの隆盛。ホワイトには、"無垢""ピュア""清潔感"などポジティブなイメージがある。しかしながら、高級感や重厚感といった、ラグジュアリーのイメージとは無縁だ。それにもかかわらずホワイトウオッチ人気が高いのは、夏の腕にこれほど似合う時計が存在しないから。現在のホワイトウオッチは、セラミック素材を使う方法が主流。退色せず傷がつきにくいので、いつまでもピュアな輝きを維持できるだろう。

CHANEL
J12 ソフトブルー

 マドモアゼル シャネルが大切にしていた色であるホワイトとブラックを、時計で表現するためにハイテク セラミックを採用した「J12」。2000年の登場以来アイコニックなスタイルを守り続けており、15年はベゼルや秒針などにパステルカラーを採用し、昨今のファッショントレンドとも見事に連動させている。世界限定1200本。自動巻き、ホワイト ハイテク セラミック×SSケース、38mm。¥590,000 (シャネル[時計・宝飾] フリーダイヤル:0120-159-559)

RADO
ニュー トゥルー

 色調を完璧に合わせることが難しい白いハイテクセラミックを使ってモノブロックケースを製造。80時間パワーリザーブムーブメントも搭載しておきながら、価格面にもこだわった。鮮烈な輝きが、夏に映えるアクセサリーとなるだろう。自動巻き、ホワイトハイテクセラミックケース、40.1mm。¥180,000(ラドー/スウォッチ グループ ジャパン TEL:03-6254-7330)

OMEGA
スピードマスター ホワイトサイド オブ ザ ムーン

 月面で時を刻んだ唯一無二の時計であるスピードマスターをベースに、月光をイメージしてつくったオールホワイトモデル。硬くて傷つきにくいセラミック素材を、ケースやベゼル、プッシュボタンにまで使用し、鮮烈な美しさに仕上がった。自動巻き、ホワイトセラミックケース、44.25mm。¥1,260,000(予価、10月発売予定)(オメガお客様センター TEL:03-5952-4400)


EDOX
クロノオフショア1 オートマティック

 シリーズ誕生10年を節目に「クロノオフショア1」へと進化したエドックス。500m防水の本格ダイバーズながら、ホワイトセラミックベゼルやラバーストラップを組み合わせて、ファッショナブルに仕上げた。マリンリゾートやヨットの甲板だけでなく、街使いにも映えるだろう。自動巻き、SSケース、45mm。¥370,000(GMインターナショナル TEL:03-5828-9080)

BELL & ROSS
BRS ホワイト セラミック

航空計器をそのまま腕時計にするという大胆な発想から生まれたBRSシリーズは今年(2015年)で10年目。このモデルはケースにホワイトセラミックを使用し、ストラップはラバー。無骨なデザインを華やかにまとめ、アクセサリー感覚で楽しめる。クオーツ、ホワイトセラミックケース、39×39mm。¥340,000(予価、15年夏発売予定)(ベル&ロス[オールブルー] TEL:03-5977-7759)

Text=篠田哲生 Photograph=藤本憲一郎 Styling=梶本美代子(背景)

*本記事の内容は15年6月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)