短編映画祭の代表・別所哲也が語るジャガー・ルクルトとシネマの共通項とは?

2018年1月の時計見本市「SIHH(ジュネーブ・サロン)」で発表されたジャガー・ルクルト ポラリス。このコレクションは、ブランドのアイコン的存在のひとつである1968年製メモボックス・ポラリスから着想を得たものだ。去る5月に行われたローンチイベントに、6月4日から開催している国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2018」を主宰する俳優の別所哲也さんが登場。映画と時計について語った。


シネマというのは時間芸術。時というキャンバスに光の絵の具で描いていく

ジャガー・ルクルトは、まさにシネマとともにあるブランドではないかと思います。さまざまな(ヴェネツィアや上海など)国際映画祭の公式パートナーを務めていたり、私自身、カンヌ映画祭やアメリカのアカデミー賞に行くと、パティ―では本当によくジャガー・ルクルトを着けている映画人を目にしますから。

今日、私もクロノグラフを着けていますが、この時計からはスポーティさとエレガントさ、加えて時を我がものにしながらデザインしようという人間の積極的な要素を感じます。そして地球の自転による時を刻むっていうことと同時に、私達自身が時間をクリエイトしているんだ、ということを思わせてくれます。

イベントで別所さんがつけていたのが「ジャガー・ルクルト ポラリス・クロノグラフ」。茶色のバンドがこの日のスーツにもよく似合っていた。

映画はクラフトマンシップというか、マニファクチュールというか、そのひとつひとつの部分を集めてクリエイティブに変えていく作業。一枚一枚の写真がワンフレームずつ重なって動き出すことで命を持つ。時計も同じで、ひとつひとつのパーツを組み合わせることで動き出し、命に変わっていく。不思議な共通点を感じますね。

そもそも映画は時間芸術。「シネマというのは光の絵の具で作られていて、時のキャンバスにそれを描いていく」――これは、ハリウッドでも、ヴェネツィアでも、ベルリンでも映画人が口を揃えて言うことです。時というのは全員平等に刻まれるわけですが、映画という時間の中では、みな、時を超えてさまざまなシネマチックな旅をする。そう考えると時間って不思議なものなんですよね。

GINZA SIX 6階にある銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて新作のジャガー・ルクルト ポラリス コレクションが展示された。

そして、人間の技術によって、その時を刻むということを腕時計の中に創ってしまうということは、本当に神秘であり、人間の叡智が刻まれてきたものだと思います。今まで積み重ねてきたものを大事にしながら、新しいものを生み出していく。シネマも一緒。そういう意味では、とりわけ先鋭的であるジャガー・ルクルトは、まさにシネマと一緒に歩んできた時計ではないでしょうか。

だから、僕自身も表現をするというなかで、「時間とはなんなんだろうか」「時とはなんなんだろうか」そして「シネマチック、シネマとはなんなんだろうか」――この腕に着けたジャガー・ルクルトが刻んでくれる世界とともに考えられたらなと思います。


ジャガー・ルクルト ポラリス・メモボックス
1968年製のダイバーズウォッチ「メモボックス・ポラリス」によって有名になった特別アラーム機構メモボックス。それを50周年記念として復刻した記念すべき1本。インナーベゼルの回転用にトリプルクラウンを使用している。世界1000本限定。

自動巻き、SSケース、径42mm。¥1,400,000


ジャガー・ルクルト ポラリス・クロノグラフ
同社としては非常に珍しいシースルーバックのクロノグラフ。なおかつ、ピンクゴールドケースを採用した唯一のモデルとなっている。ケースバックはサファイアクリスタル製。

自動巻き、18KPGケース、径42mm、¥2,645,000
Tetsuya Bessyo
1965年生まれ。'90年、日米合作映画『クライシス2050』でハリウッドデビュー。その後、映画・ドラマ・舞台・ラジオ等で幅広く活躍中。「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などの舞台に出演。'99年より、日本発の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル」を主宰し、文化庁長官表彰受賞。観光庁「VISIT JAPAN 大使」、映画倫理委員会委員、外務省「ジャパン・ハウス」有識者諮問会議メンバーに就任。日本を発信する日本人の一人に選出される。


Text=八木基之(ゲーテWEB編集部)


俳優・別所哲也が、20年間も映画祭をやり続けられた理由


ジャガー・ルクルトの最新時計 ~ジュネーブ時計見本市2018レポート~