マニアが喜ぶ蘊蓄満載の プチコンプリモデル6選!【テーマ別コスパ最強腕時計⑨】

スーツや靴と同じように、時計もTPOを意識して選ぶべきだ。初対面の相手と打ち解けたい、 時計好きの先輩や上司との関係を良好にしたい、 あるいはモテたいなど、その動機は何でもいい。心を動かし、実を得る、最高の時計をテーマ別に紹介する。第9回は、時計マニア必携のプチコンプリモデル。


PETIT COMPLICATION

どんな職場であっても、必ず時計にうるさい人がいる。そういった人にも一目置かれたいなら、蘊蓄満載のプチコンプリモデルがいいだろう。ムーンフェイズやレトログラードなど、動きが面白い機構を選ぶのがツウっぽい。ただし必ずマニアックな時計談議になるので、理論武装はお忘れなく。そうすれば、あなたも立派な時計マニアの仲間入り。

手前:シャツ¥32,000(アーネスト ダブル バーカー)、マフラー¥15,000(コーギー×エディフィス/ともにエディフィス トウキョウ TEL:03-3400-2931)、ベスト¥12,000(ビームス プラス/ビームス プラス 原宿 TEL:03-3746- 5851)奥:時計は下記のMAURICE LACROIX、ニット¥38,000(ドゥルモア/ビームス 六本木ヒルズ TEL:03-5775-1623)


MAURICE LACROIX

マスターピース・カレンダー・レトログラード
フランス語で“逆行”を意味するレトログラード機構は、針が扇型に動き、終点まで到達するとビュンと始点に戻って再び動きだすダイナミックなメカニズム。モーリスラクロアのこのモデルは10時位置のカレンダーがレトログラード針となる。ダイヤルに刻まれた装飾もまた美しい。

自動巻き、SSケース、径43mm。¥500,000(DKSHジャパンTEL:03-5441-4515)


CARL F. BUCHERER

マネロ パワーリザーブ
1888年に創業したスイスの名門時計店のオリジナルウォッチがルーツの、カール F.ブヘラ。自社製ムーブメントを搭載したこちらは、視認性に優れる大型カレンダーと曜日表示に加え、パワーリザーブ表示を3時位置にセット。絶妙な配置バランスで個性的な顔を作っている。

自動巻き、SSケース、径42.5mm。¥1,230,000(ブヘラジャパン TEL:03-6226-4650)


RAYMOND WEIL

マエストロ
波型のギョーシェ彫りが印象的なレイモンド・ウェイルのラウンドウォッチ。その 6 時位置に入るのは、月の満ち欠けを表示するムーンフェイズ機構。古代の人々は月を観察して暦を作っており、時間と密接な関係にある。実用性はさほどないが、とにかくロマンティックなのだ。

自動巻き、SSケース、径39mm。¥165,000(GMインターナショナル TEL:03-5828-9080)


ALPINA

スタータイマー パイロット ヘリテージ オートマチック GMT
ルーツとなるのは、1970年代に作られたアラームウォッチ。そのアラーム機構を外す代わりに、アラーム時刻設定のためのセンターのディスク針を、第二時間帯を表示するGMT針へと変更している。レトロなデザインと現代的な機能を巧みに融合させた、賢い時計でもあるのだ。

自動巻き、SSケース、縦40×横42mm。¥174,000(アルピナ相談室 TEL:0570-03-1883)


SEIKO

プレザージュ SARW035
自社製ムーブメントを搭載しつつ、価格はかなり控えめ。 6 時位置に入るのは針式のカレンダーで、 9時位置にはパワーリザーブ表示。しかもダイヤルは、金属板にガラス質の釉薬を塗って焼き上げた「琺瑯」という技法を採用。独特の光沢感が楽しめる。

自動巻き、SSケース、径40.5mm。¥120,000(セイコーウオッチお客様相談室 TEL:0120-061-012)


CUERVO Y SOBRINOS

プロミネンテ デュアルタイム デイデイト
19世紀末のキューバにルーツを持ち、現在はスイスに拠点を持つクエルボ・イ・ソブリノス。長方形ケースの中にふたつのムーブメントを搭載しており、異なるエリアの時間を同時に表示できる。ちなみに上がデイデイト式のローカルタイム表示で、下は24時間式のホームタイム表示になる。

自動巻き、SSケース、縦52×横30.5mm。¥530,000(ムラキ TEL:03-3273-0321)


Edit=西原幸平(EATer)  Text=篠田哲生 Photograph=ゴッティンガム Styling=中兼英朗(S-14)