【ブルガリ×千住博】なんと5000万円超えも! アートな腕時計「オクト フィニッシモ」

去る7月18日、銀座のブルガリタワーにて、ブルガリと画家・千住博氏とのコラボレーションモデル「オクト フィニッシモ 千住博」の発売記念パーティが行われた。パーティでは、世界にひとつだけの「オクト フィニッシモ 千住博 セット」も初お披露目。なんでも今回のコラボレーションのキーワードは“時の流れ” だということ。日本の偉大なアーティストは、時とアートをどのように融合させたのか――。


「ウォーターフォール」を配した圧巻の文字盤

ブルガリ 銀座タワーにて行われたパーティの様子。

ブルガリと、世界を舞台に活躍する日本画家・千住博氏がコラボレーションした「オクト フェニッシモ 千住博」は驚愕の腕時計だ。

注目すべきは、ダイヤル部分にデザインされた「ウォーターフォール」。八角形の文字盤というキャンバスに、日本を代表する画家は、自身の代表作品を描き込んだ。まさに手首に巻くアートだ!

今回発表されたモデルは、ブルガリを代表する「オクト フェニッシモ」をベースにした、チタン、ステンレススチール、ピンクゴールドの3種。6月に発売されたチタン製モデル(172万円)はすでに完売している。ステンレススチールモデル(162万円、9月発売予定)とピンクゴールドモデル(515万円、10月発売予定)も売り切れ必至だろう。

パーティでは、千住氏と、ブルガリ ウォッチ デザイン センター シニア・ディレクターのファブリツィオ・ボナマッサ・スティアリーニ氏が対談。

「滝」を作品のモチーフにすることを決めたきっかけについて、千住氏が語った。

左から、千住博氏、ファブリツィオ・ボナマッサ・スティアリーニ氏

「理由はよく分からないけれど、滝っていいよな、という気持ちをずっと持っていました。見つけると、そばに寄ってみようと思ってしまう。実は、そう思うことこそが美的体験のはじまりなんです。美という感性は、“そこに行けば生きていける” と感じるような、理屈では説明できない本能が根底にあると思っています。『ウォーターフォール』は、本能から生まれた作品なんです。

自然は、メッセージ性に満ちています。滝の流れを見ていると、こんなにも時は早く過ぎていくのだと感じる。時の流れは貴重だと気付かせてくれる豊かなものだと思います。今回のコラボレーションモデルは、"時の流れ" を常に意識させてくれるものになりました」

また、ファブリツィオ氏いわく、コラボレーションの作業自体は驚くほどスムーズに進んだという。

「千住氏の製作されているアートと、私たちが扱っている時計は、どちらも流れる時間を扱っている。時は常に流れていて、同じである瞬間はありません。そういった部分でお互いに理解しあえて、非常に素晴らしい作品を作り上げることができました」

このパーティで初披露された「オクト フィニッシモ 千住博 セット」は、ユニークピース3点がセットになった世界でひとつだけのスペシャルBOX。上記で紹介した限定腕時計もレアだが、こちらはさらに希少性が高い。

3点のユニークピースを1つのボックスに収めた世界にひとつだけの「オクト フィニッシモ 千住博 セット」。

最大の特徴は、3モデルすべての文字盤の「ウォーターフォール」が、千住氏がハンドペイントによるものだということ。いずれもミニッツリピーター付きやトゥールビヨンが搭載され、機能面も圧倒する。また、このユニークピース3点が収められたボックスの上面には、こちらも千住氏自らの手で描かれた「ウォーターフォール」が!  これで価格5000万円超、その価値は十二分にある。

ファブリツィオ氏は、対談の最後をこう締めた。

「アートは人生の一部。ブルガリにとってアートは必要不可欠な要素です。時というものを、私たちとは違う術で表現しているのがアーティストたち。今後も彼らとのコラボレーションを続けたいと考えています」

HIROSHI SENJU
1958年東京都生まれ。スケールの大きな滝の絵で世界的に著名な日本画家。代表作のウォーターフォールは、1995年ヴェネツィア・ビエンナーレで名誉賞を受賞。絵画作品としては東洋人として史上初。長野県に同氏の名前を冠した美術館がある。

問い合わせ
ブルガリ ジャパン TEL 03-6362-0100


Text=加藤久美子(ゲーテWEB編集部)