時計のプロが選ぶ「10年間使えて、仕事で得する腕時計」 #5 WWD JAPAN.com村上要

決して安い買い物ではない高級時計。だからこそ費用対効果を求めてしまう。流行り廃りに流されずに10年間、否、それ以上の活躍をしてくれ、結果的にビジネス上でなんらかの"得"を与えてくれれば、十分すぎる効果といえるだろう。時計を長年見続けている"目利き"7名が、お薦めの3本を厳選した。


「思い描く将来像にコミットするための時計」

CARTIER
サントス ドゥ カルティエ
今季、モデルチェンジを果たした角形の名作で村上さんも愛用中という。「カルティエ家の3代目と飛行家、業界の垣根を超えた絆から誕生したという革新性。これを伝えるためのコミュニケーション手段と、デザインにも魅了されて、『この時計を身につければ、自分もさまざまな壁を乗り越えて、より大きな世界が見られるかもしれない』と心から惚れた1本。

自動巻き、SSケース、縦41.9×横35.1mm。¥672,500(カルティエ カスタマーサービスセンター TEL:0120-301-757)


「"頑張れば買える"適正価格の良質時計は必見」

TUDOR
ブラックベイ GMT
先だって日本上陸を果たしたチューダーを推薦。村上さんは「ロレックスのファミリーブランドにして30万~40万円という"頑張れば買える"価格帯」という点に注目。「手に届く価格帯で信頼できる良質な時計を作っていると、それだけで応援したくなります。フランスの飾り紐会社が作るファブリックストラップも魅力的。ファッション業界人も必見です」

自動巻き、SSケース、径41mm。¥350,000(日本ロレックス TEL:03-3216-5671)


「現代人のエモーションを刺激する薄型デザイン」

CITIZEN
エコ・ドライブ ワン
ムーブメント厚わずか1mmの意欲作。「機構や機能より"時計をつけて得られるエモーション"や"時計を核としたライフスタイル"に惹かれます。『情報過多な時代に必要な、無駄を削ぎ落としたデザイン』『ストレスの多い時代に必要な、軽さや薄さ』などのコンセプトが現代人の感覚にもフィット。改良を重ね続ける日本人らしさも素敵です」

自動巻き、SSケース(デュラテクトα)、径39mm。¥400,000(シチズンお客様相談室 TEL:0120-78-4807)


Kaname Murakami
世界に広がる取材ネットワークを生かしたメディア「WWD JAPAN.com」を統括。最先端のファッションだけでなく、時計関係の上場も数多く発信。豊富な取材経験と鋭敏な感性から生まれる鋭い切り口は、業界でも定評あり。


Text=高村将司