世界新記録達成! その時、フリーダイバー木下紗佑里の左腕に着けられた腕時計とは?

フリーダイバー木下紗佑里がフリーダイビング世界大会「Vertical Blue 2018」(開催地バハマ)大会最終日の7月26日、世界新記録97mを樹立(FIM種目)した。FIM種目だけではなく、大会を通じた総合順位でも準優勝。快挙を成し遂げた女性ダイバーの左腕には、スイス高級時計ブランド、ファーブル・ルーバの機械式腕時計「レイダー・ディープブルー」が着けられていた。


"世界記録ラッシュ"の名勝負

7月16日にバハマで開幕したフリーダイビング世界大会の「Vertical Blue 2018」。ロープを引っ張って到達深度を競うFIM種目において、木下は大会序盤から88m、91mと次々と自身が持つ日本記録を更新した。

大会7日目。ダイブ前に「前回の91mの感覚が良かったので、あと3mはいけると思います」と語っていたことが、見事に現実となる。大会4日目にイタリアのアレッシアが打ち立てていた記録を1m更新する94mを記録。ついに「世界記録保持者」の座を手に入れた。

ロープを引っ張って到達深度を競うFIM種目

しかし、続く大会8日目。喜びもつかの間、アレッシアが木下の世界記録をさらに2m更新する96mをマークしたのである。連日の世界記録ラッシュに、大会の盛り上がりは最高潮となる。

そして迎えた最終日。木下は再び、奇跡を起こした。

午前9時31分から潜り始めると、一寸の迷いもなく、ただひたすらに海の底を目指し続けた。そして、スタートから3分56秒でたどり着いたのは、前日のアレッシアよりも1m深い97m。たった1日で奪われた世界記録保持者の座を、その翌日に自らの力で再び引き寄せた。

総合優勝は、CWT種目(フィンあり)、CNF種目でともに世界新記録を樹立したアレッシアが獲得した。しかし、木下はFIM種目で世界記録を樹立したことに加えて、CWT種目でも世界歴代6番目となる100mをマークし、見事に準優勝。連日のように人類の限界領域を突破し続けた日伊のライバルふたりによる熾烈な戦いは、後世まで語り継がれる名勝負となった。

総合優勝こそアレッシア(中央)に譲ったが、世界記録を樹立した木下(右)は準優勝に輝いた。

そんな、木下の大激闘を支えたのは、ファーブル・ルーバの腕時計「レイダー・ディープブルー」だ。300mの防水性を誇るダイバーズウォッチで、今大会もすべてのダイブ中に装着。いまやお守りのような存在となっている。スイスの伝統的な機械式時計の存在が、新たな歴史をもたらしたと言っても過言ではない。

Sayuri Kinoshita
1988年長崎県生まれ。幼少期から競泳に励み、日女体大へ進学。その後、スイミングスクールのインストラクターを経て、2013年にフリーダイビングの選手に。‛15年に世界選手権でアジア人初の優勝、翌‛16年にはCNF種目(自身の泳力のみで到達深度を競う種目)でアジア人初の世界記録72m(当時)を樹立した。


FAVRE-LEUBA
レイダー・ディープブルー
281年の歴史を有するスイス高級実用時計ブランドを代表するレイダーコレクションの新作。同コレクションは、3世紀に渡るブランドの歴史を象徴するラインであり、レトロかつ未来的なデザイン、そして最新のテクノロジーを特徴とする。性能は、フリーダイビングの日本新記録樹立やエベレスト登頂をサポートした既存モデルを継承する。

自動巻き、SSケース、径44mm。¥260,000


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Text=鈴木 悟(ゲーテWEB編集部)