バリスタ・澤田洋史の愛用ロレックス「実用品としての耐久性が魅力」

ロレックスに魅せられてしまった者は、ただひたすらその王冠を追い求める。このブランドのどこがそれほど彼らを夢中にさせるのか? 正確で丈夫で端正。でもそれだけではない。男たちを虜にするロレックスの秘密に迫るべく、愛用者たちの物語を取材。彼らがロレックスに心惹かれる理由とは――。

右:1975年製 コスモグラフ デイトナ Ref.6263
中:1962年製 GMTマスター Ref.1675
左:1972年製 コスモグラフ デイトナ Ref.6263

右:赤字で「デイトナ」と表記された手巻きデイトナのスタンダードモデル。ヴィンテージ市場の最人気モデル。中:文字盤がコーヒー色に経年変化したGMTマスター。左:インダイヤルがブラウンに経年変化したデイトナ。文字盤にモデル名の表記がないタイプ。

ブラックだった文字盤が経年変化でコーヒーブラウンに変わっていく…

長年の夢をかなえて2015年、シカゴに自らの名を冠した「sawada coffee」をオープンさせたバリスタの澤田洋史氏。彼の手首につけられているのもロレックスだ。

「僕は現行品もヴィンテージも好き。現行品についていえばとにかく頑丈。シカゴは冬場になると外気温がマイナス20℃になるけど、室内気温はプラス20℃。この気温差でもビクともしないので頼りになります」

澤田氏は、ロレックスのヴィンテージのコレクターとしても知られているが、探す基準は「コーヒー」だという。

「もともとブラックだった文字盤が経年変化でコーヒーブラウンに変わっていく。それが美しいモデルを見つけると欲しくなりますね。これは深煎りだなとか浅煎りの色だなとか(笑)。運命的な出合いだと思って、つい買ってしまいます」

ロレックスの魅力は、耐久性と実用性だと澤田氏は語る。

「骨董品や美術品のように集めている人もいるけど、僕にとってはやっぱり実用品。耐久性が魅力です。デイトナのストップウォッチは、コーヒーの抽出の
時間を測るのに便利なんです。さすがにヴィンテージだと壊れちゃうので無理ですが(笑)」

Hiroshi Sawada
オーナーバリスタ。1969年大阪府生まれ。2008年、ラテアートのアジア人初、ワールドチャンピオンとなる。’15年シカゴに「sawada coffee」1 号店を、今年ニューヨークに2 号店を開店。

Text=川上康介 Photograph=鈴木泰之