男惚れする腕時計 PART1 仕事と人生が煌めく新作ウォッチ8選

作り手の情熱やアイデア、伝統や革新といったさまざまなストーリーを備えている腕時計はただの〝機械〞ではなく、ひとつの〝作品〞だ。そして、長い時間をかけて醸成されてきた歴史と伝統が、機構やデザイン、あるいは素材などの個性を作る。その価値を知ることで、時計愛はもっと深まるのだ、仕事と人生に活きる腕時計の新作を紹介する。男が惚れるのには深いワケがあるのだ!


BREGUET

ブレゲ マリーン クロノグラフ 5527
モダンで大胆なスタイリング、そして10気圧の防水性能を確保したエレガントなスポーツウォッチ。ダイヤルには波模様のギヨシェ仕上げを施し、針には蓄光ブレゲ針を採用。しっかり伝統も守っている。

自動巻き、18KWGケース、径42mm。¥3,660,000[予価/今秋発売予定](ブレゲ ブティック銀座 TEL 03-6254-7211)
ブレゲに男惚れする理由/天才時計師ブレゲは、任意のタイミングで秒針の作動と停止を行う機構を考案。これこそがクロノグラフ機構の原点である。クロノグラフにリセット機構や分カウンターを加えたのも同社で、1950年に特許を取得。歴史が深いのだ。


PATEK PHILIPPE

カラトラバ・パイロット・トラベルタイム
1930年代のモデルを想起させるパイロットウォッチ。ケースサイドのプッシュボタンを押すとセンター時針が動いて時差修正。中空針はホームタイム用の時針。

自動巻き、18KRGケース、径42mm。¥5,190,000[予価/今秋発売予定](パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL 03-3255-8109)
パテック フィリップに男惚れする理由/新色として〝ブラウン・ソレイユ、ブラック・グラデーション〞が誕生。これは徐々に茶から黒へと変化する微妙な仕上げだ。製造するのは傘下のダイヤル専門会社フルッキガー。精悍なデザインに優雅さを加えるテクニックだ。


VACHERON CONSTANTIN

フィフティーシックス・コンプリートカレンダー
1956年製のモデルをモチーフにしたドレッシーウォッチで、ダイヤルの質感に優れる。月、曜日、日付に加えて、月の満ち欠けを示すムーンフェイズも搭載。カレンダー機構を実用的にまとめた。

自動巻き、18KPGケース、径40mm。¥3,910,000[予価/ 9 月発売予定](ヴァシュロン・コンスタンタン TEL 0120-63-1755)
ヴァシュロン・コンスタンタンに男惚れする理由/デザイン上の特徴はラグ周りにあり、ブランドのシンボルマークである「マルタ十字」をモチーフにしている。シャープな面が作りだす造形美は、ラグジュアリーブランドならでは。さり気なくブランドアイコンを纏う喜びがある。


HUBLOT

ビッグ・バン トゥールビヨン 5 デイ パワーリザーブ サファイア バゲット
全方位スケルトンケースの中に、浮かぶようにトゥールビヨン機構を搭載。時の生まれる様子をロマンティックに表現した。ベゼルには透明度の高い最高級バゲットダイヤモンドを48個もセッティング。

手巻き、サファイアクリスタルケース、径45mm。¥20,060,000[予価/ 9 月発売予定](ウブロ TEL 03-3263-9566)
ウブロに男惚れする理由/地球上でもダイヤに次ぐ硬さを持つサファイアクリスタルを、丁寧に切削してケースパーツを製作。透明のインナーケースに収めたムーブメントを上下から挟んで強固なケースを作った。優雅だが頑強というアンバランスさが洒脱。


CARTIER

サントス ドゥ カルティエ
ルイ・カルティエが友人の飛行家サントス=デュモンのために製作した1904年製腕時計が原点。自社ムーブメントのCal.1847 MCを搭載し、耐磁性も向上。現代的にアップデートしている。

自動巻き、18KPGケース、縦41.9×横35.1mm。¥1,950,000(カルティエ カスタマー サービスセンター TEL 0120-301-757)
カルティエに男惚れする理由/1904年誕生の「サントス」は、世界初の男性用実用腕時計。角形ケースのベゼルには、当時最先端だったパリの建築をイメージしたビスを配し、力強さと優美さを融合。メタルブレスレット仕様のピースは、その交換が簡単にできる。


HARRY WINSTON

HW オーシャン・ビッグデイト オートマティック42mm
ラグジュアリーな世界観を持つスポーツウォッチ「HW オーシャン」は、今年で20周年。オフセンターレイアウトと放射状に広がるストライプで、力強い表情を作る。

自動巻き、18KRGケース、径42mm。¥4,500,000[予価/ 8 月発売予定](ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション TEL 0120-346-376)
ハリー・ウィンストンに男惚れする理由/オフセンターレイアウトの余白部分に大きなカレンダーをセット。しかもそのディスク構造を見せることでアクセントにしている。鋼構造のような工業的デザインは、創業地であるニューヨークの建築物をイメージしたものだ。


PIAGET

アルティプラノ アルティメート・オートマティック
時刻表示をオフセンター配置して生じた余地を生かし、裏蓋に直接パーツを組みこんだ究極の薄型ウォッチが進化。ムーブメントの周囲でローターを回すことで、自動巻き式ながらケース厚は4.3mmしかない。

自動巻き、18KPGケース、径41mm。¥3,125,000(ピアジェ コンタクトセンター TEL 0120-73-1874)
ピアジェに男惚れする理由/卓越した技術を生かして超薄型ムーブメントを開発してきたピアジェ。Cal.910Pは極薄でありながら自動巻き化を実現させたが、薄いだけではなく、実用性も意識。厚みが4.3mmしかないのに、持続時間は約50時間を確保している。


FRANCK MULLER

ヴァンガード クロノグラフ カモフラージュ
マット仕上げのケースに、ダイヤル上にはトーンの異なるブルーを重ね合わせてカモフラージュ柄を表現。ボリューミーなケースにインパクトを加え、アクセサリー効果を高める。

自動巻き、Tiケース、縦53.7×横44mm。¥1,950,000(フランクミュラーウォッチランド東京 TEL 03-3549-1949)
フランク ミュラーに男惚れする理由/フランク ミュラーのアイコンであるトノウカーベックスケースをモダンに進化。〝新世代のトノウ〞として知られるのがヴァンガードだ。アールデコ様式をベースにしつつ、ラグを排することでボリューム感を強調させている。


Text=篠田哲生 Photograph=シバサキフミト(Donna)