【超性能クオーツ】日本とスイスの名門、グランドセイコー&ロンジン徹底研究!

一流ブランドのクオーツ時計は今や目覚ましい進化を遂げ、その魅力は機械式に勝るとも劣らない。 実用性に優れ、コスパも抜群のクオーツ式は、本格腕時計デビューに最適なのだ。なかでもおすすめの日本とスイスの名門を取り上げる!


高級機械式と肩を並べるクオリティ

クオーツ式腕時計は1969年に初のモデルが誕生し、従来の機械式より製造コストが抑えられることから、主に普及価格帯の基盤として発展した。ゆえに一般的には機械式と比べるとやや手軽で"本格"と呼びにくい印象もあったが、現在、ことトップブランドにおいてはもはや過去の話でしかない。

例えば、クオーツ式の歴史を担ってきたロンジンやグランドセイコーの最新フラッグシップは年間誤差が±5〜10秒と、圧倒的な高精度だ。かつその正確性を保持するための技術や工夫が凝らされ、時間を知る、という時計本来の目的があくまで高純度で追求されているのだ。

右:ロンジンの「コンクエスト V.H.P.」SSケース、径41mm。¥121,000(ロンジン TEL:03-6254-7351)左:グランドセイコーの「SBGV243」SSケース、径40mm。¥300,000(グランドセイコー専用ダイヤル TEL:0120-302-617)

上の2機種をご覧あれ。細部まで彫琢されたデザインは一生モノの品格が漂う。正確でゼンマイ切れの心配もないクオーツ本来の機能性と、外観の魅力を名門が威信をかけて高めた。時計の"究極形"ともいえよう。


ロンジンのココがすごい!

・1年に5秒しか狂わない!
・衝撃で針がズレても自動修正

ロンジンは1969年、世界に先駆けてクオーツモデルを発表。’84年には5年間で誤差が±1分という高精度の「V.H.P.ムーブメント」Cal.L276を発表し、注目を集めた。2017年に発表された最新型のV.H.P.ムーブCal.L288.2はスイスの名門ムーブメーカーETA社の協力で開発され、年間誤差±5秒を誇る。さらに衝撃や磁気の影響で精度が乱れた際に自動で時刻を修正するGPD(ギアポジション探知)システムを新たに採用した。


グランドセイコーのココがすごい!

● クオーツなのに緩急機構つき!
● 組み立ては職人の手作業
● 強力モーターでどんな針もOK!

1993年からGSクオーツで採用されるCal.9Fは、状態のよい水晶振動子を選び3ヵ月間電圧を加えてエージング。温度変化による精度の低下を防ぐ温度センサー・補正回路や、機械式のように歩度を調整できる緩急スイッチの搭載などで、一般のクオーツ式を遥かに凌ぐ年差±10秒の精度を達成した。さらに特徴的な太い指針を動かすためのツインパルス制御モーターなど、高級技術を結集。組み立ては2名の熟練職人が連携して行う。


Edit=木原宏幸 Text=川口哲郎 Photograph=村本祥一(BYTHEWAY PHOTOGRAPHY)