仕事で得する腕時計とは?【超人気ブランド編】

高級時計とひと口に言っても、哲学や表現される世界観は千差万別。この世にあるメーカーをすべて把握するのは骨だろう。 そこで、高級時計をはじめて手に取るビギナーに向けて、編集部が20ブランドを厳選。 ブランドごとに「仕事で得する」お薦めモデルを厳選し、解説を添えた。 はたしてヤングエグゼクティブの腕元には、どんな時計が似合うのか。 まずは、このカルテから理解を深めて、自分にフィットする1本を選ばれたい。今回は、誰もが知っている世界的超人気5ブランドのオススメ時計をそれぞれ紹介する。


①タグ・ホイヤー

男心をくすぐるスポーティさと精悍さで勝負
レーシングやサッカーなど、スポーツ分野とのパートナーシップでも知られるタグホイヤー。代表作は、「タグ・ホイヤー カレラ」「アクアレーサー」「モナコ」など。夭逝した天才レーサー、アイルトン・セナや、日本を代表するサッカー選手、香川真司などがアンバサダーを務める。男性の憧れを刺激するコミュニケーションも魅力で、自社製キャリバーやコネクテッドウォッチの開発など、技術の確かさも特徴だ。デザイン面ではオープンワークモデルを中心に、カスタムブランド、バンフォード ウォッチ デパートメントとのコラボを実施するなどエッジィな展開を見せ、中身も見た目も充実。エントリーから上級モデルまで幅広く、手に取りやすいブランドのひとつといえる。

TAG HEUER[タグ・ホイヤー]
[創業年] 1860年
[創業者] エドワード・ホイヤー
[創業地] スイス/サンティミエ
[CEO] ジャン=クロード・ビバー
[アンバサダー] 香川真司、カーラ・デルヴィーニュなど
[トリビア] TAGはTechniques d’Avant Gardeの略。前衛的な姿勢はその名のとおり。

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ GMT
モータースポーツの世界観を体現するフラッグシップ「カレラ」の誕生55周年記念モデル。自社製クロノグラフキャリバー、ホイヤー02にGMT機能を加えてアップデート。近年の同社を象徴するオープンワークダイヤルと、黒と青で昼夜を色分けした24時間表示のベゼルとの組み合わせもハイセンスだ。

自動巻き、SSケース、径45mm。¥650,000

【①タグ・ホイヤーのほかの時計はこちらから⇩】


②オメガ

スイス時計界に君臨するオールラウンダー
スイス高級時計界におけるメガブランドのひとつで、信頼性や安心感は絶大。もちろん、それを裏づけるエピソードには事欠かない。例えば、NASA公認クロノグラフとして人類初の月面着陸を果たしたスピードマスターや、海底油田探査ヤヌス計画で、水深250mで8日間という深海探査をこなしたシーマスターなどはつとに有名だ。現代でも、歴史に安住しない先進性は健在。高精度を保ちつつ、機械式時計の大敵である1万5000ガウスもの磁力に耐える性能をも備えたマスター クロノメーターを主要モデルに漸次搭載。機械式時計を現代社会に対応させる。スイス時計界を牽引する姿勢は、着用者の仕事のモチベーション向上にも貢献するだろう。

OMEGA[オメガ]
[創業年] 1848年
[創業者] ルイ・ブラン
[創業地] スイス/ラ・ショー・ド・フォン
[CEO] レイナルド・アッシェリマン
[アンバサダー] ダニエル・クレイグ、マイケル・フェルプスなど
[トリビア]「 空飛ぶ眼科病院」のチャリティなどを通じて、眼科治療も支援。

スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号
“ムーンウォッチ”の異名をとる「スピードマスター」注目作。初めて月軌道を周回したアポロ8号のミッション達成50周年を記念する。オープンダイヤルから覗くのは、地球から見える月面の装飾を施すムーブメント。シースルーバックの裏面には、地球からは見えない側の月面をデザイン。

手巻き、セラミックケース、径44.25mm。¥1,040,000

【②オメガのほかの時計はこちらから⇩】


③ウブロ

華やかな見た目と確かな技術の"新興"ブランド
時計ファンでなくとも、先のサッカーW杯における公式計時でそのロゴを見かける人も多かっただろう。老舗が多い時計界においては、創業40年弱の新興ブランド。スポーツ選手ほかセレブリティに愛用者が多いことでも知られる。華やかな印象とは裏腹ともいえる確かな技術が、ブランドを支える。「アート・オブ・フュージョン」を掲げる異素材の融合はビジュアル面でも革新的。堅牢性を高めた独自素材のキングゴールドを筆頭に、カーボンやセラミック、チタンなどを大胆に使う。自社製クロノグラフキャリバー、ウニコでマニュファクチュールとしても存在感も。ビジネスでは、創業当初のモデルに独自解釈を与えたモデル「クラシック・フュージョン」がお薦め。

HUBLOT[ウブロ]
[創業年] 1980年
[創業者] カルロ・クロッコ
[創業地] スイス/ニヨン
[CEO] リカルド・グアダルーペ
[アンバサダー] ウサイン・ボルト、ジョゼ・モウリーニョなど
[トリビア] ブランド名は舷窓のフランス語。ビス留めのベゼルでそれを表現。

クラシック・フュージョン チタニウム グリーン
エッジの立ったケーシングが特徴のクラシカルなラインに加わったのは、グリーンをキーカラーにした最新シリーズ。ハイセンスな色調にサテンと鏡面という異なる仕上げが相まって、腕元から、えもいわれぬエレガンスが漂う。ラバーにアリゲーターを縫合したストラップの着用感も◎。

自動巻き、Tiケース、径42mm。¥770,000

【③ウブロのほかの時計はこちらから⇩】


④ゼニス

信頼性の高い"元祖マニュファクチュール"
ゼニスといえば、「エル・プリメロ」と銘打たれた自社製一体型クロノグラフムーブメントの製造で知られるマニュファクチュール。1969年の開発当時から変わらぬ、10振動のハイビートで10分の1秒まで計測可能という高性能で一目置かれている。時代を遡さかのぼれば、各パートが分業制による時計作りを行っていた草創期、それらを集合させてひとつ屋根の下で製造するマニュファクチュールという体制を初めて採用した点でも先進的だ。昨年は、アーカイブに範を取りつつ、モダンデザインに仕上げた話題作「デファイ」に、テンプもひげゼンマイもない独自システムを搭載した「デファイ ラボ」を限定本数で登場させるなど、目を見張る技術で時計界を牽引している。

ZENITH[ゼニス]
[創業年] 1865年
[創業者] ジョルジュ・ファーブル=ジャコ
[創業地] スイス/ル・ロックル
[CEO] ジュリアン・トルナーレ
[アンバサダー] 上原浩治、小平智など
[トリビア] 人類初となる成層圏からの自然落下を経験した時計もゼニス製。

ゼニス デファイ エル・プリメロ21 ブルー
1/100秒を計測可能という秒間100振動を実現した進化型「エル・プリメロ9004」を、最新モデル「デファイ」に搭載。オープンワークにより、その先進性をビジュアライズしている。クロノグラフ針が1秒間で1回転し、100までの目盛りを持つインナーベゼルでその計測を表示する。

自動巻き、Tiケース、径44mm。¥1,280,000

【④ゼニスのほかの時計はこちらから⇩】


⑤フランク ミュラー

進化系トノー型ケースで腕元にエレガンスを
体感のあるトノー(樽)型ケースに、ビザン数字と呼ばれる特有のインデックスが記された美しいダイヤル。フランク ミュラーと聞いて多くの人が思い浮かべるのが、これらのディテールだろう。3次元曲面で構成される「トノウ カーベックス」ケースで、一躍世界のラグジュアリーウォッチに名を連ねた。この優美な世界観を仕事に活かすビジネスマンも少なくない。最新シリーズの「ヴァンガード」が、その状況を後押し。ストラップをケースで挟みこむ特殊構造によりアクティブに、トノー型の立体感を損なわずに曲線美をキープした。また、アール・デコから着想を得た幾何学的なデザインも洗練そのもの。この時計に投資する価値は十二分にある。

FRANCK MULLER[フランク ミュラー]
[創業年] 1992年
[創業者] フランク・ミュラー
[創業地] スイス/ジュネーブ
[CEO] フランク ・ミュラー、ヴァルタン・シルマケス
[トリビア] スコアカウンター付きでディンプルデザインが
特徴的なゴルフウォッチも展開。

ヴァンガード ヨッティング
複数のヨットブランドを擁するイタリアン シーグループとのコラボモデル。「ヴァンガード」の特徴であるフレッシュなフォントワークに、羅針盤を思わせるダイヤルデザインがマッチ。白のストラップにブルーのダイヤルとサイドパーツが、着ける男性に清潔感を与えてくれる。

自動巻き、SSケース、縦53.7×横44mm。¥1,100,000

【⑤フランク ミュラーのほかの時計はこちらから⇩】


Text=髙村将司 Illustration=ソリマチアキラ Edit=増山直樹