2015年新作時計、傾向と対策~ブルー編~

 ジュネーブやバーゼルで発表された新作時計を俯瞰(ふかん)すると、5つの傾向が浮かび上がってきた。ファッションとのつながりや技術進化、時計の役割の変化など、現在地点へといたった理由はそれぞれにあるので、代表モデルを解析しながら、使いこなし方を考えていきたい。

傾向と対策 1 ブルー
メンズファッションの代表色が時計にも浸透

 時計業界における定番色は、ブラック、ホワイト、グレーの3色。近年、ここにブルーが加わろうとしている。ブルーが好まれている理由は単純明快。メンズファッションと相性がいいからだ。その証拠に、レディスモデルにブルーは少ない。ネイビースーツを例に挙げるまでもなく、メンズファッションや靴、鞄などには、ネイビーのアイテムが多い。さらにファッションの基本配色として、"マローネ・エ・アズーロ"、つまり茶と青の組み合わせが定番とされている。ブルーはブラックやホワイトと違って、メタリックやマット、濃淡など色調の幅も広い。好みのブルーにこだわれるのも人気の理由である。

GIRARD-PERREGAUX
ヴィンテージ1945 XXL
ラージデイト&ムーンフェイズ

 今年(2015年)誕生70周年を迎えるジラール・ペルゴ「ヴィンテージ1945」の新作。マニュファクチュールの誇りが詰まった機構を見せるために、ダイヤルをポリクリスタルで製作。ブルーに着色することで、旬な気分も演出できている。なかでも2枚のディスクを駆使して表示する12時位置のビッグデイトが動く様子は必見だ。自動巻き、SSケース、36.2×35.25mm。¥1,690,000(ソーウインド ジャパン TEL:03-5211-1791)

CARL F. BUCHERER
パトラビ エボテック ビッグデイト

 自社ムーブメントを搭載するカール F.ブヘラの最新作は、ダイヤルやラバー製ベゼル、ストラップなどをブルーで統一。微妙に色調を変えているので、華やかなブルーのグラデーションを楽しめる。機能をビッグデイトのみに絞り、腕に収まりやすいサイズにしたのもポイント。自動巻き、SSケース、38.54×39.25mm。¥950,000(ブヘラジャパン TEL:03-6226-4650)

MONTBLANC
ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム

 8時位置プッシュボタンを押すと、都市ディスクと24時間表示、時針が同時に1時間毎にジャンプし、ローカルタイムへと時差調整。しかもTOKYOを見ればホームタイムを確認できる。青い地球はナイト&デイ表示になっており、夜のエリアが暗くなる。自動巻き、SSケース、41mm。¥675,000(予価、10月発売予定)(モンブラン コンタクトセンター フリーダイヤル:0120-39-4810)

EMPORIO ARMANI
SWISS MADE
ボールド・モーション・コレクションARS9104

 ジョルジオ・アルマーニが監修を務める本格派スイスメイドウオッチコレクション。特にカラーリングにこだわっており、サンドブラスト仕上げのブルーダイヤルとグレーIP処理のケースのコンビネーションは秀逸。ブルーのキャンバスストラップもファッショナブルだ。クオーツ、SSケース、44mm。¥161,000(8月発売予定)(フォッシルジャパン TEL:03-5992-4611)

JEANRICHARD
テラスコープ GMT

 ジャンリシャールの新作はぽってりとボリューム感のあるクッションケースに、実用的なGMT機構を搭載して機能性を向上させた。ダイヤルとレザーストラップをネイビーで統一している。ビジネスウオッチとしても活躍する1本だ。自動巻き、SSケース、44mm。¥290,000(予価)(ソーウインド ジャパン TEL:03-5211-1791)

Text=篠田哲生 Photograph=藤本憲一郎 Styling=梶本美代子(背景)

*本記事の内容は15年6月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)