時計賢者が選ぶ「10年間使える、飽きない腕時計」 #2ドミニク・ブシェ支配人 ロマン・エルブルト

高級時計――。確かに高価かもしれないが、 10年使うことを考えれば、費用対効果としては、それほどのことではないだろう。ならば、長きにわたってつけるにあたり、飽きないということも重要になってくる。そこで、先達はあらまほしきことなり。高級時計も然りで、時計賢者と呼ぶべき目利きに厳選3本を推挙してもらった。


「いつ見ても新鮮さが色あせない〝正方形〞」

HERMÈS
カレ アッシュ
四隅にアールのついたスクエアフォルム。その名が表すように、エルメスを代表するスカーフ「カレ」に由来した最新作は、2010年に登場したチタンモデルをSSケースでリファイン。デザインは、世界的建築家のマルク・ベルティエ。「いかにもフランスらしく、繊細でモダン。メゾンを象徴する革ベルトやグレーダイヤル、黄色の秒針のバランスが絶妙。何度見返しても新鮮ですね」。

自動巻き、SSケース、縦38×横38mm。¥775,000(エルメスジャポン TEL 03-3569-3300)© Calitho


「無駄のないデザインの、完璧なドレスウォッチ」

IWC
ポートフィノ・オートマティック
12時と6 時を示すローマ数字やリーフ型の針からなる、シンプルかつクラシカルなドレスウォッチの雄。地中海沿岸の街の名がつくとおりの優雅な雰囲気を湛えている。ロマンさんが勧めるのは、なかでもインデックスがゴールドとなるタイプ。「ピュアなデザインと緻密なメカニズムがエレガント。スーツの袖から繊細な文字盤をちらりと覗かせたい、完璧な1 本です」。

自動巻き、SSケース、径40mm。¥485,000(IWC TEL 0120-05-1868)


「マクロン大統領も愛する、日仏合作」

MARCH LA.B[マーチ エルエービー]
AM2 オートマティック

LAのストリート感とビアリッツに漂う優雅な雰囲気を共存させるフランスの新興ウォッチメーカー「マーチ エルエービー」による、グリーンダイヤル&角型の’70年代スタイル。「レトロなのにモダンな独特な雰囲気が腕元のアクセントに。搭載するのは日本製ミヨタ9015ムーブメント! ちなみにマクロン仏大統領も愛用しています」。

自動巻き、SSケース、径40mm。¥485,000(IWC TEL 0120-05-1868)


Romain Herbreteau
南仏の古都、エクサンプロヴァンス生まれ。ミシュランの2つ星レストラン、ドミニク・ブシェ トーキョーを筆頭に、世界的なシェフ、ドミニク・ブシェが手がける日本の3店舗を統括する。大の時計ツウとしても知られる。

Text=髙村 将司