男を刺激する新作時計トレンド #2宇宙からのインスピレーション【SIHHレポート】

1月14日~17日にジュネーブで開催されたSIHH(通称、ジュネーブサロン)。昨年と同じくメインホールに18ブランド、独立系のカレ・デ・オルロジェに17ブランドが集結。同時期にジュネーブで新作発表したブランドと合わせて、超注目作を取ってだし。これまで以上に明確になってきたブランドの個性が、ビジネスパーソンを刺激する!

"アポロ11号月面着陸"50周年が、宇宙へのロマンを刺激する

「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」

1969年7月20日、アポロ11号のニール・アームストロング船長が人類で初めて月面に降り立った。それから50周年を迎え、改めてあの偉業を称える動きが、各界に広がっている。時計業界も例外ではない。今年のジュネーブにも、宇宙からのインスピレーションを形にしようとする雰囲気が漂っていた。

ムーンフェイズ搭載モデルが豊作だったことは象徴的だ。エルメスは、斬新かつエレガントなムーンフェイズモデル「アルソー ドゥ ラ リュンヌ」を発表。ブースには、ロンドンを拠点に活躍中の日本人デザインエンジニア吉本英樹氏による、太陽電池の廃材を利用した巨大な地球のインスタレーションを展示。月と地球の関係性を、改めて問いかけているかのようだった。

またジャガー・ルクルトは「マスター・ウルトラスリム」のムーンフェイズモデル、ヴァシュロン・コンスタンタンはパーペチュアルカレンダーにムーンフェイズを組み合わせるなど、"月"を意識したモデルが多数登場した。

隕石をスライスしたメテオライトを文字盤に使ったモデルを発表したのはピアジェ。銀河の彼方から地球に飛来した隕石は、宇宙のロマンを感じさせるとともに、希少性が高く、ひとつとして同じパターンがないことも、くすぐられるポイントだろう。実は、エルメスのムーンフェイズモデルにも、メテオライトダイヤル仕様も用意されていた。

このほか、宇宙的なテーマを掲げるブランドや、天空図を備えたハイコンプリケーションなども登場し、宇宙と時間という、人類にとっての永遠の謎が、改めて今年のウォッチシーンを刺激していることを感じさせた。


PIAGET

アルティプラノ
ムーブメント厚3mmという、ピアジェを代表する極薄自動巻きキャリバー1203Pを搭載した「アルティプラノ」に、アフリカはナミビア産の隕石をスライスしたメテオライトダイヤル仕様が登場。ひとつとして同じものがないランダムなパターンも魅力的。

世界限定300本。自動巻き、18KPGケース、径40mm。¥3,050,000[予価/6月発売予定](ピアジェ コンタクトセンター TEL:0120-73-1874)


VACHERON CONSTANTIN

オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー
厚さ8.1mmの超薄型パーペチュアルカレンダーモデルに、透明感のあるラッカー仕上げによる初のブルー文字盤が登場。ピンクゴールドとのコンビネーションも美しい。インターチェンジャブル・システムにより、アリゲーターと付属のラバーストラップをつけ替え可能。

自動巻き、18KPGケース、径41.5mm。¥8,450,000[予価/9月発売予定](ヴァシュロン・コンスタンタン TEL:0120-63-1755)


HERMÈS

アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ
時分表示とデイト表示のふたつのスモールダイヤルが、アベンチュリン文字盤上を周回し、MOP製の月を満ち欠けさせ、南北両半球のムーンフェイズを表示。エルメスが資本参加するヴォーシェ社製キャリバーに、技術力に定評のあるクロノード社製モジュールを搭載。

世界限定100本。自動巻き、18KWGケース、径43mm。¥3,200,000[予価/6月発売予定](エルメスジャポン TEL:03-3569-3300) ©Joel Von Allmen


JAEGER LECOULTRE

マスター・ウルトラスリム・ムーン エナメル
"メティエ・ラール"と名づけられた高度なクラフトマンシップによる、工芸的な美に注力してきたジャガー・ルクルト。このモデルの吸いこまれそうなブルー文字盤は、約20時間を費やし、放射状のギョーシェ彫りの上に、3層のエナメルによって仕上げられている。

世界限定100本。自動巻き、18KWGケース、径39mm。¥3,950,000[今秋発売予定](ジャガー・ルクルト TEL:0120-79-1833)


Text=まつあみ 靖