機械式時計を愛する人々の夢を叶えた、パテック フィリップのチャイムウォッチとは?

新型コロナウィルスのパンデミックが猛威を振る中、パテック フィリップの2020年の新作発表について、様々な情報や憶測が飛び交っていた。そんな中、カラトラバRef.6007Aに続き、先日グランド・コンプリケーションから3本の新作が発表され、早くも話題沸騰! 今回は、ミニット・リピーター・トゥールビヨンRef.5303の魅力に迫る。

チャイムウォッチRef.5303が現行コレクションに加わる

この度発表されたパテック フィリップの3本の新作のうち、おそらく最も注目度が高いと思われる1本が、ミニット・リピーター・トゥールビヨンRef.5303である。

昨年シンガポールで行われたイベント『ウォッチアート・グランド・エグジビション・シンガポール2019』で初のお披露目となったミニット・リピーター・トゥールビヨンRef.5303は、わずか12本の限定モデルとしてセンセーショナルなデビューを飾った。

Ref.5303が限定モデルであること以上に大きな話題を集めた理由は、パテック フィリップでは初となる“オープンワークのチャイムウォッチ”であったことに尽きるだろう。時計を着用したまま作動中のミニット・リピーターを鑑賞できる極めてユニークな設計は、世界中の時計愛好家たちに新たな夢や目標を与えたのである。

2020年7月、Ref.5303が現行コレクションの仲間入りを果たしたというニュースは、彼らを歓喜させたはずに違いない。

チャイムウォッチの愛好家に向けられた新しいグランド・コンプリケーション。ミニット・リピーターとトゥールビヨンの2つの複雑機構の動きを両面から鑑賞できる。 手巻き、18KRGケース、径42mm 時価 
ケースバックから表面と異なるムーブメントの姿を堪能できることも、Ref.5303を所有する醍醐味である。

オープンワークで顕わになった美しいムーブメントの仕上げ

それでは、装いを新たに登場したRef.5303最新モデルの魅力について触れていこう。

昨年発表された前作との主な違いは、色使いにある。シンガポールの国旗にインスパイアされた赤を採用したアワーサークル、アリゲーターストラップのステッチ、スモールセコンドの秒針の配色を変えることで新たな魅力を引き出している。

ブラックの塗装を施したサファイアクリスタル製のアワーサークル。スモールセコンドの秒針をローズゴールドにすることで、文字盤の重厚感がより高まっている。   

このモデルのために、Cal.R TO 27 PSにも微細な調整が加えられている点も見逃せない。さらなる美観を追い求め、ムーブメントの一部を切り取るというこだわりが、いかにもパテック フィリップらしい。オープンワークの文字盤からは、サーキュラー・コート・ド・ジュネーブやペルラージュで装飾された地板、回転サテン仕上げのハンマーなどの卓越したムーブメントの仕上げを確認することができる。

時計を着用したままハンマーとゴングの動きを鑑賞できる設計は、ミニット・リピーターをこよなく愛する人々のために考え出された仕様にほかならない。 

独創的なローズゴールドのケースを中心に、チャイムウォッチにふさわしい外装も特出したレベルを誇っている。Ref.5303特有のディテールとして挙がるのが、ケースの側面、スライドピース、ラグ、ケースバックで見受けられるホワイトゴールドの彫金にある。威厳に満ち溢れたこれらの装飾は、グランド・コンプリケーションが描く世界観を見事なまでに具現化している。

ローズゴールドのケースと完璧に調和した、ホワイトゴールドのインサートは、ため息が出るほど美しい。

その他のミニット・リピーターと同様、出荷前の音色の最終判定は、パテック フィリップ社長ティエリー・スターンが行っている。

これを見る限り、チャイムウォッチの新たな価値を創出したパテック フィリップのタイムピースが、羨望の眼差しを集めるコレクターズアイテムとして評価され続けていくことは想像に難くない。

問い合わせ
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109

Text=戸叶庸之