強固なオリジナリティーを搭載する2016年最新作~服飾学編~


LABO 03 「服飾学」の研究員
スーツスタイルをより輝かせるには「色と大きさの新バランス」が重要

色や素材、サイズからトレンドを予見するラボ随一の美尻所長。日課は起床後のコーヒー。

 スーツは制服であり、着こなしには明確なルールがある。昨今では多少のアレンジは許されるが、それとてルールを知ったうえでの高度な遊びである。それは時計も同じこと。スーツと時計は、常に密接な関係を築いてきた間柄なので、サイズや配色のルールに十分留意したうえで、自己演出を心がけたい。

JAEGER-LECOULTRE
レベルソ・クラシック・ミディアム

自動巻き、SSケース、縦40.1×横24.4mm。¥915,000[今夏発売予定](ジャガー・ルクルト フリーダイヤル:0120-79-1833)

85周年を迎えさらなる熟成を重ねる
 今年誕生85周年を迎えたレクタングルウオッチの傑作「レベルソ」。優雅なアールデコ様式のデザインや反転するケースは不変だが、新たに自動巻きムーブメントを搭載した。しかしながら設計が優れているので、ケースの厚みは9mmしかなく、シャツの袖口にスマートに収まってくれる。ノンデイト&2針というシンプルさを極めた構成で、反転すると現れる裏面はソリッドバック式。モデル名が示すとおり"クラシック"に徹しており、かつ角型ケースの華やかさのおかげで、袖からチラリと見えるだけでエレガントだ。


BVLGARI
オクト ウルトラネロ ヴェロチッシモ

自動巻き、18KPG×SSケース、径41mm。¥1,510,000(ブルガリジャパン TEL:03-6362-0100)

ブラック&ゴールドでセクシーな腕回りに
 あっという間にブルガリのメンズウオッチの代表格となった「オクト」。その原動力は、110面カットを施した美しいケースにある。このモデルは斜面のみポリッシュ加工を施しているので、ケース全体にブラックDLC加工を施しても光沢感が失われず、まるでブラックダイヤモンドのように輝く。さらにベゼルやリュウズ、インデックスなどをゴールドでまとめることで艶っぽい雰囲気も生まれ、シャツの袖口から主張する。搭載するムーブメントは1/10秒を計測できる高性能仕様であり、メカニカルな魅力も高い。


CASIO
G-SHOCK MT-G MTG-G1000AR

クオーツ、SS×樹脂ケース、径54.7mm。¥215,000(カシオ計算機 お客様相談室 TEL:03-5334-4869)

タフで味わい深い表情と確かな高精度技術の融合
 今や世界中にファン層を広げているG-SHOCK。日本では、愛好者の琴線に触れる高級モデルが好評だ。このモデルはモジュールを搭載した樹脂製のミドルケースの上下からメタルパーツをかぶせるコアガード構造を採用し、耐衝撃性能とメタルの重厚な高級感を両立。さらにメタルパーツには、ローズゴールドIP処理をした上からブラックIP処理をかけ、そのブラックIPを一部はがして、使い込んだようなビンテージの風合いを演出している。高精度技術であるGPSハイブリッド電波ソーラーを搭載し、世界中で正確な現在地時刻を取得できる。


CITIZEN
ザ・シチズン エコ・ドライブ AQ4000-51L

クオーツ、SSケース、径38mm。¥230,000(シチズンお客様時計相談室 フリーダイヤル:0120-78-4807)

カラーとサイズにこだわるスタンダードウオッチ
 "市民のための時計"を作り続けてきたシチズン。光発電で時計を動かす「エコ・ドライブ」が発売から40周年を迎えた。電池交換を不要=廃棄電池を減少させたことで、時計業界で初めてエコ・マークを獲得したこの技術を、最高峰モデル「ザ・シチズン」にも搭載。しかもダイヤルの色をブルーのグラデーションカラーにすることで、トレンド感とファッション性も加えている。ブルーはビジネスシーンにおける定番色なので、スーツとの相性も抜群。ケースの厚みも10.4mmとスマートにまとめている。


H.MOSER & CIE.
パイオニア・パーペチュアルカレンダー

手巻き、18KRG×Tiケース、径42.8mm。¥5,900,000(イースト・ジャパン TEL:03-3833-9602)

躍動感のあるデザインと使い勝手のいい複雑機構
 昨年からスタートした「パイオニア」コレクションは、スポーティーなデザインが特徴で、ケースサイドにはチタンパーツを組み合わせる。このモデルはセンターの小針で月を示す永久カレンダーモデル(写真は12月12日)。閏(うるう)年表示はケースバック側に収まる。7日間パワーリザーブと120mの防水性能を備え、実用的に使える。


BOUCHERON
エピュール ブルー ドゥ ジョードプル

自動巻き、SSケース、径42mm。¥560,000(ブシュロン カスタマーサービス TEL:03-5537-2203)

鮮烈なブルーはジュエラーの美意識
 12時位置とリュウズにブルーのカボションサファイアを入れるラウンドウオッチ「エピュール」の新作は、"ブルーシティ"と呼ばれるインドの都市ジョードプルをイメージし、ダイヤルもストラップもブルーでまとめた。ちなみに9と3のインデックスは、ヴァンドーム広場にブティックを開いた、記念すべき1893年にちなんだもの。


LONGINES
ロンジン ヘリテージ 1918

自動巻き、SSケース、径41mm。¥215,000[今秋発売予定](ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン TEL:03-6254-7351)

時代を超えて蘇る腕時計の原点
 "原点回帰"の流れを作った「ロンジン」。このモデルは1918年製の腕時計の復刻版で、懐中時計の影響が強かった当時のデザインをそのまま受け継いだ。ハニーカラーと呼ばれるインデックスや針の夜光塗料は、日焼けして経年変化した風合いを表現したもの。タイムレスなデザインのため、いつまでも古くならず普遍性がある。


PIAGET
ピアジェ エンペラドール・クッション

ジェネレーター式自動巻き、18KWGケース、径46.5mm。世界限定118本。¥8,650,000[今秋発売予定](ピアジェ コンタクトセンター フリーダイヤル:0120-73-1874)

機械式とクオーツ式の優雅なコンビネーション
 ピアジェが1976年に作った当時の世界最薄(3.1mm厚)クオーツムーブメントCal.7Pの誕生40周年を記念し、機械式ムーブメントとクオーツ式ムーブメントをかけ合わせたハイブリッド機構Cal.700Pを考案。マイクロローターで巻き上げたゼンマイの力で回る歯車を、2時位置のジェネレーターで制御し、高精度を実現する。


A. LANGE & SÖHNE
ランゲ1

手巻き、18KWGケース、径38.5mm。¥3,550,000(A.ランゲ&ゾーネ TEL:03-3288-6639)

揺るぎなきスタイルは新色となり魅力も増す
 1994年に復活したA.ランゲ&ゾーネの第1弾モデルとして誕生し、今も"ランゲの象徴"と受け継がれる傑作。昨年ムーブメントをリニューアルし、今年はバリエーション展開として、ホワイトゴールドケースが誕生した。時刻、スモールセコンド、パワーリザーブ、アウトサイズデイトをすべて重ならないようにレイアウトする独自性の高いダイヤルは健在。シルバー色で端正にまとめているが、夜光針と夜光インデックスを使用しているので、薄暗い場所でもしっかり視認性を確保できるのも、進化の証である。


GIRARD-PERREGAUX
ロレアート

自動巻き、SSケース、径41mm。¥1,600,000(ソーウインド ジャパン TEL:03-5211-1791)

時計史に残る意欲作を現代的に復刻した
 1969年、当時の最新テクノロジーとして実用化されたクオーツ式ムーブメント。ジラール・ペルゴも研究開発をしており、75年にクオーツ式ムーブメントを搭載したモデル「ロレアート」を発売した。その後、さまざまな機能を加えて受け継がれてきたラグジュアリーなスポーツウオッチが、創業225年の節目を記念し復刻された。8角形のベゼルやクルドパリ模様のダイヤル仕上げなどのオリジナルデザインに、自社製の自動巻機械式ムーブメントCal.GP03300を搭載している。文字盤のカラー展開はシルバーとブルーの2種で、どちらも世界限定225本。


OMEGA
スピードマスター ムーンフェイズ クロノグラフ マスター クロノメーター

自動巻き、SSケース、径44.25mm。¥1,130,000[11月発売予定](オメガお客様センター TEL:03-5952-4400)

さらに実用性を増したムーンウオッチの最新型
 非磁性体素材を使用することで、1万5,000ガウスという強烈な磁気にさらされても精度が影響されない高性能ムーブメントを開発したオメガは、高精度・高耐磁の品質基準「マスター クロノメーター」に準拠した新作を次々と発表。人気のムーンウオッチも進化を果たした。このモデルは3時位置に60分と12時間の同軸積算計を収め、9時位置はスモールセコンドとカレンダー。そして6時位置にはムーンフェイズを搭載する。歴史的なモデルと最新ムーブメントの組み合わせに、実用時計に対する本気度がわかる。


HARRY WINSTON
プロジェクトZ10

自動巻き、ザリウムケース、径42.2mm。世界限定300本。¥2,550,000[予価/12月発売予定](ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション フリーダイヤル:0120-346-376)

力強いデザインと洒脱(しゃだつ)なカラーリング
 "キング・オブ・ダイヤモンド"と称されるニューヨークのハイジュエラーは、1989年から時計市場に参入している。新作「プロジェクト Z10」は、時刻表示を12時方向にオフセットし、空いたスペースには、鮮やかなブルーでマンハッタン・ブリッジをイメージしたグラフィカルなデザインを作る。さらに左右対称にレトログラード機構を搭載。4時位置側は曜日表示で、8時位置側は30秒式の秒表示となる。ケース素材は航空宇宙産業で使用されるザリウム。グレーがかった精悍な色が特徴である。

Text=篠田哲生 Photograph=鈴木泰之 Styling=石川英治(T.R.S) Illustration=佐伯ゆう子

本記事の内容は16年6月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)