【G-SHOCK】最先端の双璧は"カーボン&フルメタル" ~進化するタフネス腕時計~

タフネスを形にした時計G-SHOCKは、今もなお進化を続けている。 今シーズンは、メタルとカーボンというふたつの素材に注目が集まるが、 ここにはG-SHOCKの進むべき未来像が隠されている。


新たな素材が照らしだすG-SHOCKの新たな道

G-SHOCKの進化には、ふたつの方向がある。

ひとつは衝撃に対して、どうやって時計を守るか。つまり"耐衝撃性能の追求"である。原点モデルは分厚いウレタン樹脂製のケースとバンドを取りつけ、さらには時計モジュールを点と点で支えることで、衝撃が内部へと伝わりにくいようにした。この設計思想は現在でも継続しており、最新バージョン「GWR-B1000」は軽くて頑強なカーボン素材を使用するという進化を遂げた。

ケース構造は、裏蓋のないカーボンモノコックになっており、文字盤側からモジュールを収めるようになる。しかも時計自体が極めて軽いため、落下時の衝撃も小さくなる。内部に衝撃を伝えないという目的は、さらに完成度を高めている。

もうひとつの進化は、耐衝撃性能と審美性の融合だ。G-SHOCKの魅力はタフであること。しかしG-SHOCKファンがあらゆる世代に広がっていくと、高級感というのも無視できない価値になる。まずはメタル製ケースに始まり、メタル×樹脂の混構造やチタン素材の外装など、さまざまな形で高級感を演出してきたが、しかし昨年誕生した通称「メタル5000」には誰もが驚いた。

原点である5000シリーズと変わらぬデザインとサイズ感を保ったままフルメタル化を実現させたのだ。このモデルは目の肥えた多くの大人を魅了し、バックオーダーを抱えるほどの人気を博した。

素材を進化させて耐衝撃性能を高めるのも、耐衝撃性能を維持したまま高級感を引き上げるのも、G-SHOCKを魅力的に進化させる手段。世界中にファンを持つ人気ブランドは、いつでも先を見据えている。

右:GMW-B5000D-1JF 左:GWR-B1000-1A1JF タフで武骨というイメージを覆す、高級感と軽やかさを持った2本。G-SHOCKを進化させるターニングポイントとなるだろう。


GMW-B5000D-1JF

初代から形を変えず進化は続く
1983年に誕生した初代G-SHOCKのスタイルを維持したまま、フルメタル化した「GMW-B5000」シリーズはG-SHOCK35周年となる2018年に誕生。限定モデルは即完売し、シルバーモデルも長らく入荷待ちという事態に。最大の魅力は、誰もが愛する定番デザインを忠実に再現したこと。その結果G-SHOCKの美しいプロポーションが際立ち、プレミアムG-SHOCKの新たな可能性を切り開いた。クオーツ、SSケース、縦43.2×横49.3mm。¥60,000

右:スクエアデザインはそのままだが、光発電タフソーラーや電波受信機能、さらにはスマートフォンとの連動など、技術面は最新鋭。耐衝撃構造も進化させ、メタルベゼルと本体ケースの間にファインレジン緩衝体を挟みこんだ。左:ケースバックには、耐摩耗性を高めるためにDLC処理を施した。


GWR-B1000-1A1JF

軽さと頑強さを追求し、誕生した新世代タフネス
航空・宇宙産業やモータースポーツの世界で愛用されるカーボンは、軽くて頑強なうえに、熱変化や経年劣化にも強いという理想素材。このカーボンを使ってケースを製作する際には、F1マシンなどで採用するモノコック構造にしてさらに耐衝撃性能を向上。カーボンベゼルは52層のカーボンシートを切削している。ケースは極めて軽く、全体の重さは72gしかないため、長時間着用しても
快適である。クオーツ、カーボンケース、径46.4mm。¥90,000

右:外気に触れるメタルパーツは、すべてチタンを使用しており、防ぼう錆せい性能も高めている。左:電波受信やスマートフォンと連動する高機能モデルでありながら省エネのIC回路を使用することで消費電力を減らした結果、インダイヤル部分のみに配置したソーラーセルだけで時計を駆動できるように。


問い合わせ
カシオ計算機 TEL:03-5334-4869

Text=篠田哲生 Photograph=溝口 健