【来日インタビュー】テニス世界ランク1位ジョコビッチにとっての時間とは?

男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチが9月30日に開幕した楽天ジャパン・オープンに初出場している。開幕直前の同27日にはグローバルアンバサダーを務める腕時計ブランド「セイコー プロスペックス」の銀座ブティックを訪問。大会に懸ける思いや、時間に対する考え方などについて語った。


2度目の来日

全米オープン(8月27日~9月8日)の4回戦を左肩負傷で棄権。患部の状態が心配されたジョコビッチだが、調整は順調のようだ。今月27日に来日。初出場となる楽天ジャパン・オープンへの思いを口にした。

「日本に来ることができて、とても興奮している。今はやる気に満ちている。これまで楽天オープンには出場しなかった。私の長いキャリアの中でプレーしたことのない大会は非常に少ない。テニスは日本で、とても人気のあるスポーツ。沢山のファンが来てくれると思うので、最高の状態に持っていけるように頑張りたい」

来日は2度目。ファンド設立のために訪れた2012年はわずか1日半の滞在だった。日本の文化や歴史、謙虚な国民性などにも関心があり、時間が許せば京都などを観光することも計画している。

「前回は1日半しかいられなかったので、今回は観光もしたい。京都などを訪れることができればと考えている。私は日本の文化、歴史、人が大好き。人の振る舞いや、謙虚な人間性を尊敬している。海外で流行っている禅も日本が発祥。礼儀についても学ばせてもらっている。数百年にわたり受け継がれた文化に感心している」

王者にとって時計とは? 時間とは?

4大大会優勝16回は歴代3位。現在も就く世界ランキング1位の通算在位週もフェデラー(スイス)、サンプラス(米国)に次ぐ270週にまで伸びた。生涯獲得賞金は1億3525万9120㌦(約146億円)。セルビア出身の絶対王者は、7月のウィンブルドン選手権決勝では4時間57分の死闘の末にフェデラーを破った。試合時間に制限はなく、テニス史上の最長試合は11時間5分。同じコートの直前の試合が長引いて開始がずれ込むことや、悪天候による中断も多い。時間との付き合い方も、タフな大会を勝ち抜くための重要な要素。ジョコビッチにとって時計とは、どういう存在なのか。

「時計は私だけでなく現代社会においてのマストアイテムになっている。プロスペックスの時計はスポーツ好きのための商品で私にぴったり。私はお洒落も好きで、デザインも好き。スポーツに関連しているものを身に付けられることも嬉しい。限界を突破していく印象も私にぴったりだと思う。セイコーの時計には歴史があり、その一部に加えてもらえたことは誇り。時計は時が有限であること、時間には制限があることを表わしている。私はそのことを自分の人生の中のマントラにしている」

長きにわたり覇権争いを演じているフェデラーは38歳、ナダル(スペイン)は33歳。32歳のジョコビッチを含めた〝ビッグ3〟は揃って30代だが、若手の追随を許さない。時間は有限。だからこそ、世界ランキング1位座を守り続けるジョコビッチの存在は尊い。


セイコー プロスペックス LXライン ブラックエディション SBDB021
ジョコビッチが着用しているモデルは、今年の国際時計見本市・バーゼルワールドで発表されたセイコースポーツの頂点となる「プロスペックス」のハイエンドコレクション、LXライン。プロスペックスブランドの代名詞ともいえるダイバーズ仕様で、開発アドバイザーに工業デザイナーの奥山清行(KEN OKUYAMA DESIGN)を招聘。KEN OKUYAMA DESIGNの"Modern – Simple – Timeless"というデザイン哲学も色濃く反映されたコレクションとなっている。

自動巻き、Tiケース、径44.8mm。¥630,000(セイコーウオッチお客様相談室 TEL:0120-061-012)


Text=木本新也 Photograph(ポートレイト)=淺田 創