【オリス】いい大人が知るべき超人気時計ブランドの最新カルテ⑩

高級時計とひと口に言っても、哲学や表現される世界観は千差万別。この世にあるメーカーをすべて把握するのは骨だろう。 そこで、高級時計をはじめて手に取るビギナーに向けて、編集部が20ブランドを厳選。 ブランドごとに「仕事で得する」お薦めモデルを厳選し、解説を添えた。 はたしてヤングエグゼクティブの腕元には、どんな時計が似合うのか。 まずは、このカルテから理解を深めて、自分にフィットする1本を選ばれたい。第10回は、オリス。


「我が道をゆく」独立系良質スイスウォッチ

1904年から現在まで創業当時の建物を使用し、「真の機械式時計」作りを目指して実直な製造を続けている。そのブランド哲学は「GO YOUR OWN WAY」。

企業グループに収まることの多いスイス時計業界において、資本的に独立している数少ない企業である同社らしいスローガンである。看板どおり、約10日間というロングパワーリザーブを誇る自社製キャリバーで業界を沸かせたのも記憶に新しい。

コミットする分野は、主にダイビング、レーシング、カルチャー、アビエーションなど。過去には針式カレンダーの先駆けとなる「ポインターデイト」や、大型リュウズの「ビッグクラウン」など、独創的な名作も多い。ツウらしさを醸せるブランドのひとつといえよう。

ORIS[オリス]
[創業年] 1904年
[創業者] ポール・カッティン、ジョージ・クリスチャン
[創業地] スイス/ヘルシュタイン
[CEO] ウーリック・W・ヘルツォーク
[アンバサダー] ランス・ストロール、カール・ブラシア
[トリビア] 同社の機械式キャリバーに備わる「レッドローター」は、象徴的存在。


アートリエ キャリバー 111
2014年に限定販売された自社製キャリバー110が、その翌年にデイト付きのキャリバー111に進化。今作はそれを装備した新色で、10日間パワーリザーブ、ノンリニアパワーリザーブインジケーターは踏襲している。主ゼンマイを収める香箱ひとつのみによる長時間駆動は画期的だ。

手巻き、SSケース、径43mm。¥660,000


ビッグクラウン ポインターデイト
同社が誇る「ポインターデイト」と「ビッグクラウン」を、いわば“相がけ”したようなミリタリーウォッチ。名作「ビッグクラウン」の誕生80年を記念する。褪せたようなダイヤルカラー、コインエッジが施されたベゼルや味わい深いレザーストラップなど、ビンテージ風の顔立ちが魅力的。

自動巻き、SSケース、径40mm。¥175,000


ビッグクラウン プロパイロット キャリバー 114
1910年代にパイロット用懐中時計を製作したことからも、アビエーションの世界と深く関わりがあるオリス。最新作では、半時間ごとに調整可能なGMT機能を付与した自社製キャリバーを搭載。同社おなじみのポインター式で第2時間帯を表示する。大きなリュウズもまたブランドのアイコン。

手巻き、SSケース、径44mm。¥680,000


TT1 エンジン デイト
本作では、2003年以来、英国のウィリアムズF1チームとパートナーシップを締結するレーシングとの関係を賛美。センスよくデザインされたスケルトンダイヤルからは、スピードのために軽量化されるレーシングカーを表現。インナーベゼルやリュウズのローレット(溝)がスポーティ。

手巻き、SSケース、径44mm。¥680,000


問い合わせ
オリスジャパン TEL 03-6260-6876

Text=髙村将司 Illustration=ソリマチアキラ Edit=増山直樹