学生時代はテニスに熱中していたという中井さん。しかし見るスポーツとして一番好きなのは、実はラグビー。高校時代にはラグビー部の友人とスクラムを組み、その強烈なパワーに圧倒されたそう。もちろん昨年開催のラグビーW杯も毎試合観戦し、日本代表の快進撃に胸を熱くした。となれば、我らがブレイブ・ブロッサムズの司令塔、田村さんに聞きたいことがたくさんあるのも頷ける。
Text=篠田哲生 Photograph=川田有二(Riverta)
中井貴一/Styling=石黒亮一 Hair & Make-up=藤井俊二
田村 優/Styling=伊達祐輔 Hair & Make-up=米澤和彦
中井高校からラグビーを始めたんですってね?
田村ずっとサッカーをしていましたが“仕事”にするなら、ラグビーかなと。父がラグビーのコーチで試合はよく見ていたからさまざまな局面でどう動けばいいのかが常に頭に入っていました。ゲームを作っていくスタンドオフというポジションには、この経験が活きていますね。
中井まずその感覚に驚かされるよね。スポーツを生業にしようと考えたとしても、中学の時点で自分の将来を見据えてそれまでやったことのない競技を選ぶというのは、僕ら世代では考えられないこと。しかも実際にトップレベルに上り詰めたわけですから。将来に対する考え方も含め尊敬しちゃいますよね。
田村運がよかっただけです。特別なことをしているつもりはありませんが、戦う土俵のレベルが上がっていくにつれて、必要になることをやるだけですね。
中井いつまで現役を続けるかなど、将来のビジョンは描いていますか?
田村40歳くらいまではプレイしたいですね。僕のポジションは相手とぶつかることが比較的少ないので、戦術眼が衰えなければ大丈夫かなと。そのためにも、またゼロから始めたいとも思っています。強豪国に行って“けちょんけちょん”にやられたい。もっとよい選手になりたいという気持ちがあるので、失敗してもいいから不自由な環境からチャレンジしたいんです。
スピリット オブ ビッグ・バン
メカ-10 ブラックマジック
傑作ビッグ・バンのデザイン様式を取り入れたトノー型ウォッチ。約10日間連続駆動する自社製ムーブメントは、その構造を大胆かつグラフィカルに表現する。「止まらないから、つけたい時に時間が合っているのが嬉しいよね」(中井)。手巻き、セラミックケース、径45mm。¥2,890,000
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中井ところで田村さんは、時計は好きなの?
田村仕事の幅が広がり、いろいろな人に出会うようになってから、必然と時計に興味を持つようになりました。“時計=時間に縛られる”感じがあったんですけど、このウブロはそれが気にならないし、そこがまたカッコいいなって(笑)。
中井そうですね。時計は時間を管理するだけのモノじゃないと思っているんです。僕は機械式時計が好きなんだけど、職人が丁寧に作った時計は、デジタル時計のように“数字で責めてくる”感じではない。ゼンマイを巻き上げなければ止まってしまうしね。でもこのウブロの時計を見ると、ムーブメントがとても綺麗でしょ。だから腕につけているだけで心を豊かにしてくれる。こうやって丁寧に作られている時計は、この先何百年だって残っていくと思うんです。だからこそ次の代へと時計を伝えていくこともできる。
田村時計を継承していくって、素敵ですね。まさに時間を楽しむためのウブロ。なんだかますますカッコよく思えてきました。
中井将来を考えて未経験だったラグビーを選び、これだけキャリアを積んでもなお、“けちょんけちょんにされたい”という田村さんには、デザインや機構で常に挑戦し続けているウブロが似合うと思いますよ。
ビッグ・バン インテグラル
チタニウム
誕生15年を迎えたビッグ・バン。その最新作は初めてケースと統合したブレスレットモデル。ケースは腕なじみのよい42mmサイズで、チタン素材特有の迫力ある色合いも魅力。「驚くほど軽くて。腕にすっとなじむので気に入ってます」(田村)。自動巻き、Tiケース、径42mm。¥2,220,000
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中井貴一/ジャケット¥105,000(タリアトーレ/トレメッツォ 03-5464-1158)、パンツ¥38,000(ピーティートリノ/PT JAPAN 03-5485-0058)、ニット¥27,000(ドルモア/バインド ピーアール 03-6416-0441)、シャツ¥25,000(ジャンネット/トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567)、靴¥130,000(サントーニ/リエート 03-5413-5333)
田村 優/スーツ参考商品(ポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン 0120-3274-20)、その他すべてスタイリスト私物