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2022.8.5

仕事も休日も!
ブランパンの腕時計で日々の生活に新たな刺激を

【BLANCPAIN】

現存する世界最古の時計ブランドであり、ダイバーズウォッチの礎を築いた傑作「フィフティ ファゾムス」を世に送りだした名門メゾン「ブランパン」。注目コレクション「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」の魅力に触れながら、ブランドストーリーとファッションとの親和性に迫る。

現存する世界最古の
時計ブランドとしての誇り

ブランパンの物語は、ジャン=ジャック・ブランパンが1735年にスイス・ジュラ地方の小村ヴィルレでの工房の設立から始まる。

1815年、ジャン=ジャック・ブランパンの孫にあたるフレデリック=ルイ・ブランパンが工房を近代化させ、新しく設計した脱進機を搭載した超薄型機構の開発が時計産業に革命をもたらした。1830年には、彼の息子であるフレデリック=エミール・ブランパンが会社の名称を「時計製造所エミール・ブランパン」と変更し、ヴィルレ最大のマニュファクチュールの建設に着手する。その後、1859年にヴァレ・ド・ジュウ(ジュウ渓谷)に新しいアトリエを開設。このル・ブラッシュ村にある古い風車小屋の跡地には、今現在ブランパンのコンプリケーション全般及びメティエダールのアトリエがある。

20世紀に入ると、ブランパンはさらなる発展を遂げ、数々の偉業を成し遂げる。代表的な事例をいくつか挙げてみる。1926年にイギリス人のジョン・ハーウッドが開発した自動巻きムーブメントの製造を担当、1930年に自動巻き腕時計「ロールス」の生産を担う。1953年には、記念碑的なダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」が誕生した。さらに1956年、当時の世界最小となる丸型の自動巻きムーブメントを搭載した「レディバード」を発表し、マニュファクチュールとしての存在感を高めた。

1970年代はクオーツの台頭によって、スイスの時計産業は壊滅的な打撃を受けるのだが、ブランパンも例外ではなかった。復活の狼煙を上げたのは1983年、ジュウ渓谷の高級ムーブメントメーカーであるフレデリック・ピゲと共同で世界最小のムーンフェイズ搭載トリプルカレンダーの開発を皮切りに、「シックス・マスターピース」と名付けたコンプリケーションのシリーズを立て続けに発表し、機械式時計の復興に大きく貢献した。

創業時から変わらず機械式時計しか作らないブランパンの一貫した姿勢には、現存する世界最古の時計ブランドとしての矜持が感じられる。

汎用性に優れたダイバーズウォッチの提案

スーツ ¥181,500、タイ 参考商品(ともにラルディーニ)、シャツ ¥31,900(アスペジ/すべてトヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567)、その他 スタイリスト私物

ブランパンの歴史において、1953年、ダイバーズウォッチの始祖のひとつに数えられる「フィフティ ファゾムス」の誕生は、大きなターニングポイントとして挙がるだろう。

この潜水用の自動巻き腕時計は、当時のブランパンのCEOジャン=ジャック・フィスターが、フランス海軍特殊部隊の要望に応える形で開発された。モデル名の由来である「ファゾムス」とは深さの単位であり、1ファゾムが約1.829mであることから、50ファゾムスは約91.45mとなる。これは1950年代当時ではスキューバで潜水できる最大深度に値する。

革新的な防水性能を実現するために、ブランパンはふたつのOリングを内蔵する二重密閉構造のリューズシステム、さらにはねじ込み式の裏蓋にある太いOリングをスクリューリングで固定する方法を考案。これに加えて、潜水時間を測定するための回転ベゼルをロックする機構を完成させた。この3つはすべて特許を取得。夜光塗料を塗布したホワイトの針やインデックスは潜水時計の生命線であり、水中での視認性を確保するために欠かせないものだった。

こうして完成した「フィフティ ファゾムス」はフランスのみならず、アメリカ、ドイツ、イスラエルなどの海軍が採用した。このほかにも潜水器具「アクアラング」の発明者であり、世界的に有名なフランス人海洋探検家ジャック=イヴ・クストーのチームに使用されたという逸話を持つ。

それから長い時を経て、「フィフティ ファゾムス」は、さまざまなファミリーを擁するコレクションとして成長を遂げた。1956年初出の「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」もそのひとつであり、2013年のフィフティ ファゾムス60周年記念を通じて新たな解釈が加えられた。ここでは、2022年現在のコレクションについて説明する。

“普段使いできるサイズのダイバーズウォッチ”というコンセプトでデザインされた「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」のコレクションは、「フィフティ ファゾムス オートマティック」に対してケース径及び厚さにおいてサイズダウンを図っている。このようなサイズ設定は、幅広いシーンで着用するために不可欠な工夫だと言えよう。300mの防水性能や堅牢性などの実用面も申し分ない。

腕時計の手元での印象とは数字だけで決まるものではない。そこで「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」は、ディテールを削ぎ落としつつ、ダイバーズウォッチの顔である回転ベゼルを細めに設計することでスリムな印象に仕上げている。

数あるラインナップから汎用性重視で選ぶなら、43mm径のステンレススチールモデルのブレスレットタイプを選ぶのが正解だろう。スーツにも合わせられる控えめな佇まいには、ブランパンの時計製造における美学が宿っている。

フィフティ ファゾムス バチスカーフ
自動巻き、SSケース、径43mm。¥1,529,000

カジュアルアップに最適な
ノーブルな1本

シャツ ¥42,900(アスペジ)、パンツ ¥38,500(チルコロ 1901/ともにトヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567)、その他 スタイリスト私物

続いて、「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」とファッションの親和性について触れていく。

ライフスタイルの変化からファッションのカジュアル化が進んで久しい。ダイバーズウォッチとデニムの組み合わせはいつの時代も変わらないカジュアルの王道だと言えるのだが、洗練された「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」のデザインならトレンドと向き合ってみるのも面白い。

リラックス感のあるオーバーサイズのデニムジャケットの袖口には、ブルーのダイバーズウォッチがよく似合う。しかも、43.6mm径のセラミックケース☓セイルキャンバスストラップのモデルなら一段と軽やかな印象を演出できる。

もうひとつ付け加えると、「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」が醸しだすノーブルな雰囲気はカジュアルアップに最適である。さり気なく腕元を飾れる1本は、これからの季節に重宝するのは間違いない。

ビジネスシーンにも効く
ブラックのダイバーズ

ジャケット ¥53,900、パンツ ¥31,900(ともにジャンネット/トヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567)、その他 スタイリスト私物

働き方が変わり、ドレスコードが刷新された今、スーツの着こなしにおいても、セオリーどおりにドレスウォッチを着用する必要はもはやなくなっている。フォーマルの場でなければなおさらだ。こちらがその好例である。

ネイビーのジャケットを中心にしたトラッド系の装いは、スポーティな腕時計とも好相性。とはいえ、カジュアルに寄りすぎるとトゥーマッチになるのは明らかだ。そこでうってつけの1本が、ステンレススチール仕様の「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」。色数を抑えたスタイリングはカジュアル感を削ぎ落とす効果があるため、ビジネスのシーンでも悪目立ちすることはない。

300mの防水性能や堅牢性などのタフさ、約5日間のパワーリザーブは実用での安心感につながる。ブランパン自慢のダイバーズウォッチは高い信頼性とともに活躍の場を益々広げているのだ。

フィフティ ファゾムス バチスカーフ(左)
自動巻き、グレーセラミックケース、径43.6mm。¥1,507,000
フィフティ ファゾムス バチスカーフ(右)
自動巻き、SSケース、径43mm。¥1,232,000

伝統に裏打ちされた
コンプリケーション

フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー
「フィフティ ファゾムス」のダイバーズウォッチのスポーティな機能性と、ムーンフェイズを兼ね備えた伝統的なコンプリケーションカレンダーが融合。自動巻き、Tiケース、径43mm。¥2,156,000

エアコマンド
往年の軍用クロノグラフにルーツを持つ、フライバック機能を備えたモデル。美しいレッドゴールドケースを用いることでエレガンスを際立たせた。自動巻き、18KRGケース、径42.5mm。¥3,421,000(尾錠タイプ)

エアコマンド
チタンケースでブルーのカラーリングによって精悍な顔立ちに。サテン仕上げとポリッシュ仕上げを適材適所に施すことで洗練された雰囲気に仕上げている。自動巻き、Tiケース、径42.5mm。¥2,167,000(尾錠タイプ)

日本橋三越本店でフェアが開催
8月17日(水)~8月30日(火)の期間、日本橋三越本店にて「三越ワールドウォッチフェア」が開催。ブランドを代表する「フィフティ ファゾムス」の多彩なコレクションをはじめ、優美なレディスウォッチが一堂に集う予定だ。

フェアに関する問い合わせ
ブランパン ブティック日本橋三越本店 TEL:03-6281-9953

商品に関する問い合わせ

ブランパン ブティック銀座

TEL:03-6254-7233

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※表示価格はすべて変更になる可能性があります。

TEXT=戸叶庸之
PHOTOGRAPH=高橋敬大
STYLING=仲唐英俊