食の賢人が集った美味の祭典<『ゴ・エ・ミヨ2019』出版記念>

去る2月4日、日本版第3号「ゴ・エ・ミヨ 2019」の出版記念授賞式が華々しく開催された。シェフのみならず生産者、職人にも注目したゴ・エ・ミヨの存在意義とは?


『ゴ・エ・ミヨ2019』出版記念パーティー開幕!

世界23ヵ国で展開されるレストランガイドブック「ゴ・エ・ミヨ」。そのアジア初進出国である日本で、今回3回目の出版となる『ゴ・エ・ミヨ2019』の出版記念授賞式は、全国から集まった料理人や生産者で開始早々、華やかな宴に。

会場には全国の料理人・生産者のほか、関係者やゲーテビズサロンメンバーの招待者が集結。盛況を博した。

「ゴ・エ・ミヨ」は1972年にふたりのフランス人ジャーナリスト、アンリ・ゴとクリスチャン・ミヨがパリで刊行。ジョエル・ロブションなどのグランシェフや、近年ではヤニック・アレノなど気鋭の料理人をいち早く見いだし、フランスではミシュランと双璧を成すレストランガイドブックだ。

その特長のひとつが“新しい才能の発見”。才能溢れるトップシェフたる「今年のシェフ賞」だけではなく「期待の若手シェフ賞」、世代や国を超えて知識と技術を伝える「トランスミッション賞」、新たな切り口を評価する「イノベーション賞」、土地の食材や風土に信念を持つ生産者や料理人への賞「テロワール賞」など、食をさまざまな視点で評価。野菜やワインの生産者やハム職人など、料理人やレストランにとどまらずあらゆる食の可能性を伝えている。

日本の食の可能性の高さを語るゴ・エ・ミヨ インターナショナル代表ジャック・バリー氏。

今回、最も斬新で完成度の高い、インパクトある料理を出した料理人として「今年のシェフ賞」を贈られたのは、『日本料理龍吟』の山本征治氏。「一料理人として大変光栄なこと。日本が世界に誇るべき日本料理で、この責任を全うしていきたい。改めて日々の研鑽への想いを強めた」と語った。

そしてさらなる特長が、それぞれの土地の食文化“テロワール”の尊重だ。その土地ならではの食材や器、サービスを総合的に評価。会場では、「受賞が地方の食文化を底上げするきっかけになる」と、地元の食の進化を心新たに目指す言葉も受賞シェフたちから数多く聞かれた。来賓代表として幻冬舎代表取締役社長・見城 徹も登壇。

「料理はシェフの人間力が試されると同時に、食べる側も人生をさらけだす。料理、サービス、ソムリエなど食のすべてに人間の本質が現れます」

ゴ・エ・ミヨ ジャポン代表である小野寺裕司氏も「今後は対象地域を拡げ、食に関わるすべての人に光を当てる、それがゴ・エ・ミヨの意義だと思います」と出版の意義を語った。

ゴ・エ・ミヨ ジャポン代表小野寺裕司氏。この日集ったシェフやソムリエ、職人や生産者の方々を讃えた。

料理人の創造力を、生産者の英知を、サービスの機知を、そして土地の個性を知り尽くすガイドブック「ゴ・エ・ミヨ」。そのさらなる可能性を感じる一夜
となった。


Text=牛丸由紀子 Photograph=鈴木拓也